経済産業省の特別認可法人である情報処理振興事業協会(IPA) のセキュリティセンターは9日、メールソフト『Microsoft Outlook』を利用して感染を広げるウイルスに関して“VBS/SSTウイルスの亜種『VBS/Homepage(仮称)』対する警告”を発表した。
8日に発見された『VBS/Homepage(仮称)』は、“ラブレターワーム”と同様に、プログラム自信をメールアドレス帳にある宛て先すべてに送信するウイルス。ほかのファイルへの感染は起こらない。送信されたメールは、件名が“Homepage”で、本文が“Hi! You've got to see this page! It's really cool ;O)”、添付ファイル名が“homepage.HTML.vbs”となる。添付ファイルを実行すると感染したメールを送信した後、海外のアダルトサイトのホームページを表示しようとする。同時にメールソフト内の感染したメールを削除するため、痕跡が残らないという。
トレンドマイクロ(株)では、企業ユーザーを中心に10件の感染を確認しており、ホームページでウイルスチェックが行なえる“オンラインスキャン”のサービスを無償で提供するほか、同社のウイルス対策ソフト用のパターンファイルを提供するという。