民間の調査会社であるインターナショナルデーターコーポレイションジャパン(株)は9日、2000年の国内スマートハンドヘルドデバイス市場の出荷実績を発表した。それによると、“ハンドヘルドコンパニオン”、“スマートフォン”、“バーティカルアプリケーションデバイス”の全セグメントを含む出荷台数は137万4000台で、対前年比3.2%の伸びとなった。その中でも、核となるハンドヘルドコンパニオンは出荷台数が91万2000台で、対前年比20.2%成長と堅調な伸びを示したという。この要因として、シャープ(株)がザウルス『MI-E1』を発売したことや、カシオ計算機(株)や日本ヒューレット・パッカード(株)がPocket PCを発売したこと、Palm OSの日本語版を搭載したデバイスがパームコンピューティングのほかライセンスを受けた数社から発売されたことなどが挙げられるとしている。同社では、ハンドヘルドコンパニオンは今後も年間平均17.8%で伸び、2005年には207万台に到達すると見込んでいる。
国内スマートハンドヘルドデバイス市場出荷台数推移(1999~2005年) |
2000年パーソナルコンパニオン出荷台数ベンダー別シェア |
IDCにおけるスマートハンドヘルドデバイスの定義 |
- ハンドヘルドコンパニオン :
- パーソナルコンパニオン : デスクトップ/ノートパソコンに対する補足マシンで、データ入力にペンを使用するもの
- PCコンパニオン : デスクトップ/ノートパソコンに対する補足マシンで、データ入力に主にキーボードを使用するもの
- クラシックPDA : 電子手帳や電子辞書に近いがメモリーにユーザーエリアを持つ
- スマートフォン : PDA/PIM/データ通信機能を持つ大型携帯電話
- バーティカルアプリケーションデバイス: 特殊用途向けに開発された業務用ハンドヘルド機器