PentiumIII-1GHz&GeForce2 Goのもたらす高いパフォーマンス
今回、比較対象としたのは本機と同じくPentiumIII-1GHzとGeForce2 Goを搭載する東芝のA4ノートPC「DynaBook A1/X10PMC」と、デスクトップPCとの比較としてPentiumIII-800EBMHzとGeForce2 MXを搭載したテスト環境を用意した。ただしDynaBook A1/X10PMCの結果はあくまでも試作機のものなので、製品版とは結果が異なる可能性があり参考値として見ていただきたい。それぞれのマシンの主なスペックは以下のとおり。
ベンチマークテストの比較対象
製品名 |
DynaBook A1/X10PMC |
Inspiron 8000 |
デスクトップPCテスト環境 |
CPU |
Mobile PentiumIII-1GHz |
PentiumIII-800EBMHz |
メモリ |
128MB(PC100) |
128MB(PC133) |
ビデオ |
GeForce2 Go(16MB) |
GeForce2 Go(32MB) |
GeForce2 MX(32MB) |
今回のベンチマークでは、Direct3Dを利用する「3DMark 2000 V1.1」、OpenGLを利用する「QUAKE III Arena DEMO」とNvidia向けアドオンを追加した「QUAKE III Arena Nvidia DEMO」の3種類を実施した。3DMark 2000 V1.1ではデスクトップPCの約88%となる4297という3DMarkスコアをマークし、QUAKE III Arena DEMOでもデスクトップPCの約82%、CPUクロックの差が影響したと思われるQUAKE III Arena Nvidia DEMOではデスクトップPCの約93%という驚異的なパフォーマンスを示した。これだけのパワーを持ったノートPCであれば、これまでノートPCが苦手としていたDirect3DやOpenGLを使った3DグラッフィクスやCADなどのアプリケーションの実行環境として利用できるだろう。最大1600×1200ドット表示の広い画面とノートPCとしては前代未聞の高いパフォーマンスを持つInspiron 8000なら、これまでデスクトップPCを必須としていた用途にも十分活用できる。
価格は、PentiumIII-700MHz、メインメモリ128MB、HDD 10GB、24倍速CD-ROMドライブ、RAGE Mobility-M4(8MB)、1400×1050ドット表示の15インチTFT液晶を搭載したベーシック構成で24万800円からとなっており、今回借用した下記のスペックにカスタマイズした場合は35万4800円となる。オールインワンA4ノートPCとしては高価だが、現在最速といえるCPUとビデオチップを搭載したマシンとしてはむしろリーズナブルといえる。3.58kgの重量はモバイル用途で利用するには厳しいが、いざとなれば部屋間を持ち運んで使えることを考えれば、省スペースPCとして導入するメリットは非常に高いはずだ。机の上をPCに占拠されているユーザーなら購入を検討してみる価値のある製品だ。
Inspiron 8000の主なスペック
CPU |
Mobile PentiumIII-1GHz |
メモリ |
128MB |
液晶 |
15インチTFT |
解像度 |
1600×1200ドット |
HDD |
20GB |
DVD-ROM |
DVD8倍速/24倍速 |
通信 |
モデム/LAN |
サイズ |
331(W)×276(D)×44.5(H)mm |
重量 |
約3.58kg |
OS |
Windows Millennium Edition |
Officeアプリ |
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