パッケージ。従来製品と同じものに“THREE”のシールが貼られている |
先日、ATI TechnologiesがSONICblueから買収したばかりのFGL Graphicsより“FireGL”シリーズの最新作「FireGL3」が登場した。FireGL3と従来製品「FireGL2」との違いは以下のようになっている。
FireGL3 | FireGL2 | |
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接続端子 | DVI-I×2 D-Sub15ピン変換コネクタ付 | D-Sub15ピン×1 |
VRAM | 128MB DDR SDRAM | 64MB DDR SDRAM |
サイズ | Full Size | 2/3 Size |
FSAA | サポート | 非サポート |
特徴的なのは3DCG現場が急速に液晶ディスプレイへ移行していることを踏まえ、ビデオ出力端子がDVI-Iに変わっていることだろう。OpenGLカードとしてデュアルディスプレイ対応というのは珍しくはないが、DVI-I端子を2つ備えるのは珍しい。
DVIは液晶ディスプレイとデジタルで直接接続できる規格で、29ピンのDVI-Iと24ピンのDVI-Dの2種類がある。DVI-Iプラグを持つFireGL3にはDVI-I、DVI-Dどちらのプラグを差すことができ、よってデジタル端子を持つほとんどの液晶ディスプレイと接続が可能となる。
DVI-I端子を2つ備え、さらに用途不明のコネクタを装備するため、ブラケット部が“2段重ね”になっている |
さすがに間に合わなかったのか、パッケージにはまだSONICblueの1部門だとプリントされている |
メインコントローラ、ジオメトリエンジンともにIBM製を使用しているのは従来のFireGLシリーズと同じ。対応OSはWindowsNT/2000、LinuxとなっておりIntel SSEとAMD 3DNow!をサポートしている。入荷しているUSER'S SIDE本店では、29万8000円で販売中だ。
【取材協力】