組み込み専用Linux『Hard Hat Linux』を開発/販売している米MontaVista Softwareは、9日、最新バージョンである「Hard Hat Linux2.0」と「Hard Hat Linux2.0用開発ツール」を4月末にリリースすると発表した。
今回の新しい特長としては、組み込みOSとして初めてカーネル2.4を採用したことや、(株)日立製作所の32ビットRISCプロセッサ『SuperH(SH)』のサポートを追加したことなどが挙げられる。以下、製品の概要をご紹介する。
「Hard Hat Linux2.0」の製品内容
開発用プラットフォームは以下のとおり。
- Red Hat Linux
- Yellow Dog Linux
- Solaris
- SuSE
- Mandrake
- Turbolinux
- Windows上のVMWare
- Hard Hat Linux
サポートされるCPUは以下のとおり。
- x86
- PowerPC
- StrongARM
- MIPS
- SH
また、JavaやEmbedded QT/GUIなどがアドオンパッケージとして提供される。
「Hard Hat Linux2.0用開発ツール」に含まれるもの
- C、C++などのオプティマイザ コンパイラ
- 高級言語デバッガ
- GNUデバッガ
- データ・ディスプレイ・デバッガ(フロントエンド用)
- ソースレベルのデバッグツール
- ターゲットコンフィギュレーションツール
- ライブラリ・オプティマイザツール
- 統合化Code Crusader(コードクルセーダ)開発環境
- ソースコードツール
- Linuxトレースツール
「Hard Hat Linux2.0」には、OS、ツールキット、さまざまなソフトウエアや技術サポートを含む「Professional Edition」と、技術評価用に無償で提供される「Journeyman Edition」がある。「Journeyman Edition」はWebサイトよりダウンロード可能。