自作初心者を強く意識したと思われるAOpen製のベアボーンキット「BS2800」が登場した。OVERTOPで販売が始まっている。価格は2万8800円。
フルカラーのマニュアル |
AOpen製ベアボーンのマニュアルは詳細な解説で定評があるが、今回はさらに初心者向けの度合いが強い。フルカラーのマニュアルを開くといきなり「“読んで分かるような分からないようなハードウェア仕様情報”や“現実から離れた論述や理論原則”など、いっさい書いてありません」とあるのは驚きだ。ただし、ベアボーンキットを導入するのはほとんどが企業。しかもPCにある程度精通した人が当たるとなると、ここまで徹底して初心者向けとしたマニュアルが必要なのかはやや疑問の残るところではある。
やたらと強気なマニュアルだ。中級者以上お断りといった雰囲気が漂う |
一連の作業をひとつひとつ、ていねいに説明してある |
仕様面を見てみると、AOpen製のMicroATXケース「H300A」と、同じくAOpen製のi815チップセット搭載マザーボード「MX3S」をベースにした製品。これにDVD-ROM読込最大12倍速、CD-ROM読込最大40倍速のDVD-ROMドライブ「DVD-1240」とPanasonic製FDDのセットとなっている。
ケース内部に風を送れる電源はなかなか魅力的だ |
ケースに内蔵する145W電源「FSD145-60SA」には、ケース内に風を送るためのファンも装備しているなど、完成度はかなり高い。また、Low Profile対応AGPカードを使用することもできるなど、拡張性もベアボーンにしては豊か。とにかく小さなベアボーンを、という人以外ならば最良の選択肢となりそうだ。
【取材協力】