長い間値下がり続けてきたSDRAMが先週末から一転して値上がり傾向にある。「原因は円安」と多くのショップは口を揃えているが、仕入れ値ベースで数100円~1000円程度上がっているようで、先週7000円程度の値をつけていたPC133 SDRAM 256MB(CL=3)の価格は8000円程度まで一気に値上がっている。ただし、PC133 SDRAM(CL=2)のみは今週も値を下げているなど、相場は若干混乱しているもよう。今後の見通しは不透明で、来週末の動きを予測できないのが現状である。
一方、今週末になってDDR SDRAMの価格が大幅に下がってきている。先週金曜日の時点で1万4000円程度だったPC2100 DDR SDRAM 128MB(CL=2.5)の価格は、16日には1万1000円程度まで下落。1週間で約3000円の下げ幅となっている。週末中に1万円割れとなる可能性もある。
今回の値下げは、これまでDDR SDRAMを積極的に市場に投入してきた HYUNDAI、SAMSUNG以外のメーカー製チップが流通しはじめたことによるようだ。このDDRメモリの値下げに関してショップ関係者は一様に歓迎ムード。ようやく動き出した感のあるVIA Apollo Pro266チップセットマザーボードなど、DDR SDRAM関連製品など他のパーツの売り上げにも好影響を与えるのではと期待は大きいようだ。