マイクロソフト(株)は13日、次期WindowsデスクトップOS『Windows XP』日本語版を報道関係者向けに初めて公開した。
Windows XPは、開発コード名『Whistler』で知られていたWindows 2000次期OSで、Windows MeやWindows 2000 Professionalといったクライアント向けWindowsの総称。Windows 2000 Professionalの後継OSとなる『Microsoft Windows XP Professional』と、Windows 2000コードベースの家庭向けOSでXP Professionalのサブセットとなる『Microsoft Windows XP Home Edition』がある。マイクロソフト側は、ホームユーザーにはWindows XP Home Editionを、ハイエンドのコンシューマーユーザーやビジネスユーザーにはWindows XP Professionalを推奨している。
クライアント向けWindowsのロードマップ |
一方、Windows 2000 Serverなどの後継となるサーバーOS製品群は、従来通りDatacenter Server、Advanced Server、Serverの3バージョンが用意されるほか、ウェブに特化した新バージョンも計画中という。さらに、組み込み用OSのWhistler Embeddedバージョン、Windows CE 4.0(開発コード名:Talisker)も今後リリースするとしている。なお、サーバー製品群の総称はまだ決まっておらず、マイクロソフト内部ではいまだに『Whistler Server』と呼んでいるという。
こちらはWindows全体のロードマップ |
また、次期Windowsは通常の32bit版のほか、64bit版もリリースされることで知られている。64bit版が用意されるのは、Windows XP Professionalと、サーバー製品群のDatacenter ServerとAdvanced Server。この3製品に関しては、32bit版と64bit版の2種類がリリースされ、Windows XP Home Editionなどは32bit版のみのリリースとなる。なお、64bit版はいずれもOEM提供のみで、PCにプレインストールされた形で市場投入される。ハイエンドのワークステーションなどにプレインストールされる見込みだ。
Windows XP Home Editionは、新しい画面デザインを採用し使いやすさをアピールしている。家庭内でデジタルカメラや携帯情報端末などと連携し、それらのHubとなるような役割を果たすという。また、既存のWindowsゲームやアプリケーションをWindows XP上で動かすための互換性を保つツールも提供するとしている。
Windows XP Professionalは、ビジネス環境を考慮し、IntelliMirrorやGroup Policy、リモートインストールサービス、System Preparation Toolといった管理機能を搭載する。また、ドメインサポートによるユーザーアカウントの集中管理、ファイルレベルのアクセスコントロール、各種セキュリティ機能などネットワークに対応した機能を備えている。さらに、自宅や外出先から会社のデスクトップ環境にアクセスし操作できるリモートデスクトップ接続機能も用意されている。