マイクロソフト(株)は6日、スモールビジネス向けのスイート製品「Small Business Server 2000 日本語版」(以下SBS 2000)を4月12日に出荷すると発表した。同製品は、昨日発表された「BackOffice Server 2000」が大規模向けなのに対して、従業員100名以下を対象としている。価格はオープンプライスで、推定小売価格28万7000円(5CAL付き)~。
Small Business Server 2000 |
SBS 2000は、SBS 4.5からのバージョンアップ版にあたり、Windows 2000ファミリーの新コンポーネントに一新された。
- Windows 2000 Server(SP1)
- Exchange 2000 Server
- Internet Security and Acceleration Server 2000
- SQL Server 2000
初回限定5000本に「b(スモールビジネス) パワーアップキット」として、
- グループウェア: Microsoft GroupBoard Version 1.0
- 携帯電話ゲートウェイ: ExLook 2000 for Small Business Server 2000
- ウイルス対策ソフトウェア無償提供クーポン
が無償で提供される。
ITベンダー向けの機能としては、Windows 2000が標準でもっている管理機能のほかに、日々のサーバステータスをレポートする機能やしきい値監視、ターミナルサービスによりリモート管理機能が提供され、パートナー企業によりサポートの手間を軽減できるとしている。
スモールビジネス市場に本格的に展開
同社の阿多親市代表取締役社長は、「これだけ集めました。安いでしょう。インストールも簡単でしょうではだめ。パートナーとの関係をきっちりと作っていかなければならない」と、これまでのスモールビジネス市場に対する事情展開の課題点を説明した。
昨年7月にはスモールビジネス市場に特化した「スモールビジネス事業部」を設け、ユーザーやパートナーに対して各種のリサーチを行なってきたという。その結果として出てきたのが、ユーザーへの啓蒙とパートナーとの関係強化という。
どこで製品を入手し、どこにサポートを依頼するのかといったパートナー情報を同社のWebサイトでユーザー向けに公開したり、パートナー向けに営業を支援する情報やツールを同社Webサイトに設けた「スモールビジネスリソースセンター」で提供する。
阿多親市社長 |