九十九電機が同社のホームページで予約を受け付けていたSocketA用Athlon/Duronの倍率変更ゲタだが、3月1日から店頭でも販売がはじまっている。
製品名は「PK-OCK7/EV6」で、パッケージの中には本体他、CPUのL1端子をクローズ(結線)するために必要なオーバークロックシールが3枚同梱されている。
本体は中央に8連と4連のディップスイッチがあるが、マニュアル類がいっさい同梱されていないため、どのように設定すれば何倍にできるかなど、取材時はいっさい不明だった。
PCiN秋葉原が配布している設定表のコピー |
しかし、週末にかけてTSUKUMO eX.だけではなく、いくつかのショップに入荷し、店頭には倍率変更の設定表が貼りだされるところもでるだろう(2日現在、PCiN秋葉原、コムサテライト2号店・3号店、高速電脳、クレバリーでも販売開始。このうちPCiN秋葉原とコムサテライト2号店・3号店では購入時に設定表を渡しているという)。
気になるのは、CPUソケットに装着して実際に駆動させる時。ゲタはCPUソケットにキツめに装着される。それだけでしっかりと固定されていると思いがちなのだが、基本的に差さっているだけの状態となっており、重いCPUクーラーをつけた場合には外れてしまうのではないか? という不安が残る。Athlonは猛烈に発熱するために、ある程度しっかりしたCPUクーラーを使う必要があるのだが、多少注意が必要なところだ。
中央に見えるSW1とSW2のディップスイッチで倍率を変更すると考えられる。また隣りに見えるSW3のパターンは電圧変更に関係あるものかもしれない |
また、CPUソケットに差したはいいものの、ソケットのレバーを下ろしてロックしようとするとかなりキツく、ちょっと勇気が必要かもしれない。
現在、KT133A搭載マザーはBIOS上で倍率を変更できるものが主流になっているため、どれだけの人が入手したいと思うかわからないが、倍率変更不可のマザーを購入してしまった人は、オーバークロックという行為自体は保証がつかないということを肝に銘じた上で購入していただきたい。
販売を開始したショップの店頭価格は全店同じで、7800円となっている。