先日お伝えした、(株)びぎねっとが自社サイトの“びぎねっと”で、初心者むけの技術情報の提供を始めることに関して、追加情報を得たので紹介する。
顔の見える場を
びぎねっとでは、メーリンングリストやセミナーを活用したスキルアップの場を提供する。メーリングリストでは、Linuxやオープンソースソフトウェアに関する入門的な質問や議論を繰り広げていく。その一方で、セミナーや懇親会を開催することで、ネットワーク上でのつながりを越えた人と人との「顔の見える場」を創出する予定。これにより、びぎねっとでは、ネットワーク上でも円滑な運用を実現するという。
情報蓄積型のコンテンツも
メーリングリストやセミナーの他にも積極的にWebによる情報提供をはかっていく。基本的なコンテンツは以下の通り。
- ニュース記事
- 最新のオープンソースソフトに関する動向やニュースをとりまとめて紹介
- 基本的な導入情報などの提供
- LinuxのインストールやApache、Sambaなどの導入方法やネットワークに関する基礎知識を学ぶ場を主に技術記事として提供し、セキュリティやソフトウェアのアップデート情報なども整備する
- 現場で活用できる商材データベース
- Linuxやオープンソースソフトウェア周辺でビジネスを展開している中で必要となってくるソフトウェア・ハードウェア・サービスなどを紹介、データベースを提供する
- 教育施設・教育サービスの紹介
- 現在Linuxを中心とするオープンソースソフトウェアに関する教育を実施している施設やサービスなどを総合的に案内する仕組みを提供、特に各教室で行なわれている教育内容の違いなどを明らかにしていくことで、教育受講希望者に最適な教育施設を紹介していく
また、上で紹介したメーリングリストの中での意見交換や、その中であがった話を整理してWebにも掲載し、参加者からの情報を集積、分類して他の参加者がそれを参照できるようにするといった情報蓄積型コンテンツの運営も実現するという。
総合的なマーケット作りを
びぎねっとでは、上記のように直接的な製品やサービスを持たないが、一方で、Linuxを中心としたマーケットの拡大を目指すとしている。副社長&COOの濱野氏によると「従来の企業では直接的な回収モデルの示しづらいマーケティング活動は当然ながら難しく、現実的にはさほど行われていなかった。しかし、我々は逆にそういったマーケット作りの役割をみなさんの代わりにやっていくつもりだ。その手始めとして、“初心者以前の人々”を“初心者”へのスキルアップさせる仕組みを提供する。このことで、入り口が大きく開き、新規ユーザーが創出されることを期待している」という。
(編集部)