日本Sambaユーザ会は、『Samba 2.0.7-ja-2.2』をリリースした。Sambaとは、UNIX系OSを使用しているマシンを、Windowsネットワークのファイルサーバやプリントサーバにするオープンソースソフトウェア。
今回の『Samba 2.0.7-ja-2.2』では以下の改良がなされた。
- 文字コード変換ルーチンの最適化とWindows NT完全互換の達成
- 現時点で判明しているWindows 2000に関する不具合がすべて改修され、ネットワーク上にWindows 2000が存在する場合は、2.0.7以降を使うよう日本Sambaユーザ会ではすすめている
- SWATの国際化機能実装における移植性の向上
- SWATは、WebブラウザからSambaの設定を行なうことができるツール。SWATがブラウザに出力する言語を、自動的に切り替える機能を向上させ、プラットフォームに依存した複雑な設定を軽減した
- 一部の内部処理の高速化/最適化
- “coding system=EUC”で、外字や機種依存文字を含めた日本語化に完全対応
- “eucJP-open”および“UTF-8”への対応
- オリジナルのSambaにあった潜在的セキュリティホールの対応
- その他、これまで判明した細かいバグの修正
- 翻訳中の米O'Reilly社の「Using Samba」の添付
日本Sambaユーザ会では、今回のリリースにあたって、Windowsで表示可能なすべての文字について実際に動作テストをおこない、問題のないことを確認している。
現在はソースコードのみの配布であり、バイナリパッケージについては準備中。