以前、Prolink製のGeForce2 GTS搭載カードが2万円を割って話題となったが、ついにGeForce2 Proカード「PixelView X-Player」(型番:MVGA-NV2GTSA(PRO))までもが2万円を割った。入荷しているショップでは早くも話題になっており、この3連休で初回入荷分を完売する勢いだ。
パッケージは、従来製品と同じ。パッケージの中央部に「pro」と書かれたシールが貼られているかどうかで見分けることができる。
パッケージ中央に貼られた“pro”シール。これで見分けよう |
他のGeForce2ファミリ製品に比べて知名度に欠けるGeForce2 Proだが、基本的にはGeForce2 GTSの後継という位置づけ。コアクロックは200MHzと変わらないながら、高クロック耐性が高く、オーバークロック動作に向いているとしてマニアの間では評判が高い。GeForce2 GTSと、コアクロック250MHzのGeForce2 Ultraの中間を埋めるビデオチップだ。
ただし、他社製のGeForce2 Proカードの多くはメモリクロックもGeForce2 GTSの166MHz(DDR 333MHz)のDDR SDRAMから200MHz(DDR 400MHz)のDDR SDRAMへと引き上げているのに対し、MVGA-NV2GTSA(PRO)が搭載するメモリは166MHz(DDR 333MHz)DDR SDRAMのままなので注意したい。また、VRAM容量は32MBと、他社製のGeForce2 Proカードの多くが搭載する64MBに対して見劣りする。さしずめ、コアだけGeForce2 Proに変わった、32MBメモリ搭載版GeForce2 GTSカードといったところか。
おそらく、この解釈が正しいだろう |
なお、この価格破壊カード登場の経緯について聞いてみると「2万円を切った従来のProlink製GeForce2 GTSカードを追加注文しようとしたら、メーカー側から『次回からGeForce2 Proになる』と言われた」(複数ショップ)とのこと。実際、市場からはGeForce2 GTSカードが消えつつあり、どうやらGeForce2 GTSチップは“打ち止め”になる公算が高そうだ。かつてGeForce2が登場したとき、あっという間にGeForce 256カードが市場から姿を消したのは記憶に新しいが、これから月末にかけて、2月中の登場も噂されるNV20こと“GeForce3”に向けたGeForce2ファミリの再編が加速するかもしれない。
価格は、以下のショップで共通して1万8800円。
- OVERTOP(バルク)
- コムサテライト1号店
- コムサテライト2号店
- コムサテライト3号店
- ZOA 秋葉原本店
Low Profile対応のTV-Out付きGeForce2 MXカードも登場
また、今週はテレビ出力機能を搭載し、Low Profile規格に対応したAOpen製のGeForce2 MXカード「PA256 MX Plus」も登場。いくつかのショップで販売が始まっている。S端子とコンポジット端子を装備しており、PCモニタとテレビへのTwinView出力が可能だ。AGPスロットを持つスリムタワーのユーザーは、チェックしておいて損はないだろう。
Low Profile対応ブラケット |
PA256 MX Plus。カードは青い |
信号選択のジャンパ。海外でも安心? |
価格は以下のとおり。
価格 | ショップ |
---|---|
\13,300 | ソフトアイランド秋葉原店 |
\13,800 | コムサテライト3号店 |
\14,800 | コムサテライト2号店 |