7日の記事でASUSTeKのKM133チップセット搭載マザーボード「A7VI-VM」を紹介したばかりだが、一夜明けたこの日、“Tomato”ブランドのマザーボードで知られるZIDAからも「PG133」が現れた。ソフトアイランド秋葉原店が販売中だ。
同製品は、昨年12月28日に登場したKT133チップセット搭載マザーボード「PM133」と同じPCBで、MicroATXフォームファクタを採用している。NorthBridgeがProSavageコアを統合した“VT8365”になっている点以外、PM133と機能面での違いはない。よって、SouthBridgeもPM133と変わりなく“VT82C686A”。IDEがUltra ATA/66までの対応となっているのは、他社製KM133マザーボードと比べると残念だ。ただし、価格は1万1900円であり、これまでにアキバへ登場しているKM133マザーボードより約3000円~5000円安価と、お買い得感は高い。Duronベースで格安PCを組む計画がある人には注目の製品だ。
なぜか電池が縦置きなのもPM133と同じ |
なお、統合チップセット搭載マザーボードでは通常、バックパネルにD-Sub15ピン端子を装備しているが、同製品のバックパネルにはそれがなく、シリアルポートが2つ並ぶ。ではビデオ出力端子はというと、基板上のビデオ出力端子からブラケットへD-Sub15ピン端子を引き出す仕様になっている。拡張スロットはAGP×1、PCI×3となっており、ProSavageコアを使う際はAGPスロット部分にブラケットを取りつけ、AGPのビデオカードを使う際はブラケットを外せばいいわけだ。シリアルポートを2つとも使えるのは、昔の周辺機器を使い回したい時に重宝するだろう。
FSB設定クロックは90/95/100/100.9/101/102/103/105/107/109/
110/111/113/115/117/133で、これらはジャンパで変更可能。CPU動作倍率変更が可能かどうかは、マニュアルに記載がないため不明である。
ビデオ出力端子。ここからブラケットにビデオ出力を引き出す。PM133の時は端子が省略されていたことを考えると、やはり“TV”というシルク印刷はテレビ出力端子を意味するのだろうか |
このブラケットでビデオ出力を外に出す |
人気のBabyATマザーが最終入荷!?
これでまた魅力的な価格のTomatoブランドに選択肢が増えたわけだが、一方でソフトアイランド秋葉原店によると、BabyATフォームファクタのマザーボードはひょっとすると最終入荷になるかもしれないという。すでにSlot1/Socket370両対応のi810マザーボード「T810B-SE」はZIDAのウェブサイトからも姿を消しており、間違いなく最終入荷であるほか、T810B-SEの廉価版である「T810B-CU」やApolloProPlus搭載の「BXv98-CU」(V693)、SiS630E搭載の「V630E」なども、次回入荷できるかは分からないとのこと。二度と手に入らないかもしれないので、気になっていた人は注意しておいた方がいい。
TomatoブランドのBabyATフォームファクタ採用マザーボード各製品の価格は以下のとおり。
価格 | 製品名 |
---|---|
T810B-SE | \8,280 |
T810B-CU | \7,680 |
BXv98-CU(V693) | \7,280 |
V630E | \9,680 |