近づいてよく見てみると、RIVAのプリントのすぐ右にはチェックボックスが。そこを確認してようやくこれがGeForce2 MX、もしくはGeForce 256カードだと分かるというのがなんとも言えない怪しさを醸し出している。まだGeForce 256チップが市場に出回る前に、先を見越してGeForce 256用のチェックボックスを入れた“RIVA TNT”シリーズ用の化粧箱を作り(だから表記が“GE FORCE 256”と、ちょっと変になっていると思われる)、余ったのか、あるいは経費節減のためか、GeForce2 MXカードの発売に当たって箱を使い回したのだろう。“GEFORCE 2MX”と、微妙に表記が異なるあたりがなんとも微笑ましい。というより、セコい。
ブランドは“CHRONOS”。RIVAの文字に圧倒されて目立たないが、カードのシリーズ名は“TORNADO 3D”であるようだ。なお、InnoVISIONのブランド“TORNADO”シリーズとの関係は不明である。
ちなみに、箱を開けると出てくるのはNvidiaリファレンスどおりのGeForce2 MX/GeForce 256カード。ともに搭載メモリが32MBのSDRAMである点なども含め、カードとしての特徴を見いだすのは難しい。ただ、格安で、さらにRIVAの文字が強烈なまでに存在を主張するGeForceカードというのは当たり前だが前例はなく、変なモノコレクターならば見逃せない製品といえよう。
GeForce2 MXカードはコムサテライト3号店で9980円。GeForce 256カードはコムサテライト3号店で8800円、高速電脳では9800円となっている。
【取材協力】