(株)NTTドコモは、千葉・幕張メッセで開催中の“東京ゲームショウ2000秋”において、iモードに対応した各種エンターテインメントコンテンツを展示した。しかし注目はそれらではなく、初公開となるソニー(株)のメモリースティックスロット搭載の携帯電話と、Java対応iモードのデモだ。
NTT DoCoMoのブース |
メモステ搭載携帯電話が初公開
メモリースティックスロット搭載の携帯電話は、TGSが始めての公開になる。本体に刻まれた型番は、“SO502iWM”。“i”は、iモード対応の端末を表す。“WM”はウォークマンの略だと思われるが、詳細は不明だ。
SO502iWM。展示では、リモコン付きヘッドホンを接続して展示してあった |
SO502iWMは折りたたみ式タイプで、画面がある側の側面にヘッドホン端子を、プッシュボタンがある側の外側、折りたたみ部分の近くにメモステのスロットを装備してあり、縦方向に挿入するようになっている。
MGマークが輝く。著作権保護機能“OpenMG”対応の証 |
同機が音楽配信に対応しているのかどうかだが、それについて説明員は、「音楽配信用」と言い切った。ただ具体的に直接データをダウンロードできるのか、キオスク端末からダウンロードするのか、それともパソコン経由かについては、「今回は展示のみ」と詳細は明かされなかった。発売時期は「おそらく10月」という。
SO502iWMの文字が確認できる |
Java対応iモード端末には“j”ボタンがつく?
もう1つの目玉で、今冬に登場が予定されているJava対応iモード端末“503i”は、残念ながら実機やモックアップなどの展示は行なわれず、パソコン画面でJava対応iモードのデモを行なうにとどまったが、そこからいくつかの情報が明らかとなった。
まず1つは、Java対応iモード端末には“j”ボタンが装備されそうだということ。画面を見てもらうとわかるが、iモードボタンの逆側に“j”ボタンが描写されている。
そしてもう1つ、メニューの構成。従来のiモードメニューと明確に区別できるように、“iJava”というメニューを設置されるようだ。
iモードメニュー“iMenu”の下に、“iJava”というメニューが見える。そこに公式のJava対応iモードメニューを配置する形になるようだ |
Java対応iモードがどのような仕様になっているかについては、今週行なわれた“CEDEC”のレポートで公表され、それを既報済みなので、そちらを参照されたい。
Javaプログラムを端末にロードしてくる様子 |
Java対応RPGゲームのデモ。Javaによる、インタラクティブなコンテンツが期待される |
そのほか、来年5月からのサービス開始が予定されている次世代携帯電話は、すでに何度か公開されているモックアップを展示していただけで、目新しいことはなかった。
外部メモリースロットの搭載、Java対応端末の登場で、秋冬からどんなコンテンツやサービスが飛び出してくるのか興味津々。携帯電話ユーザーにとっては暖冬、いや“熱い”冬が到来しそうだ。