日本電気(株)は18日、1億5000万ドル(約159億円)を投入して米国市場向け次世代携帯電話の開発に取り組むことを決定したと発表した。
これにより、現行のデジタル方式である“IS-TDMA”(Time Division Multiple Access)と第3世代移動体通信方式“EDGE”(Enhanced Data Rates for Global Evolution)の両方式に対応するデジタル携帯電話をNECアメリカ社とともに開発する。米国での開発は、NECアメリカのテキサス州アービングの開発部門が担当する。EDGE対応製品の市場投入時期は2002年初頭を予定している。
EDGEはGSM(Global System for Mobile Communications)方式とTDMA方式の融合の第一段階として、経済的に高速データ転送を実現できる技術で、北米・中南米で注目されている第3世代移動体通信技術。GSMにパケット通信機能を持たせた“GPRA”(General Packet Radio Service)の発展技術として、同じ帯域幅で3倍の通信速度を実現でき、ビデオ会議のような新しいサービスを可能にするという。2001年末ごろからTDMAやGSM事業者によって全米展開される見込みという。