アクトンテクノロジィ(株)は14日、IEEE802.11b規格に準拠した通信速度11Mbpsの無線LAN製品『airDirectシリーズ』として、PCカードタイプの『airDirect 11Mbps PC Card』(1万5800円)、アクセスポイント『同 Access Point』(2万9800円)、PCカードをPCIバスに接続するためのアダプター『同 PCI Carrier』(5980円)を発表した。同時にアクセスポイントとPCカード2枚をセットにした初期導入キット『airDirect Starter Kit』(5万9800円)も発表した。10月初旬に出荷される。
airDirect 11Mbps Access PointとPC Card |
アクトンテクノロジィによると、現在市販されているIEEE802.11b対応の低価格アクセスポイントは、内部にPCカードスロットを持ち、そこにPCカードが刺さっているものが多いが、airDirectのアクセスポイントは同社が独自に設計したもので、筐体内部と外部に1本ずつアンテナを装備し、安定した受信が可能という。IEEE802.11b対応製品で標準的なセキュリティー機能であるESS ID、WEPなどの機能も備える。なお、すでにルーターなどが設置されたネットワークで使われることを想定されており、アクセスポイントにDHCPサーバー機能は提供されない。電源はACアダプターから供給され、本体のサイズは幅136×奥行き126×高さ40mmと他社のアクセスポイントに比べ小型となっている。
Access Pointの外部アンテナ部分。ネットワークインターフェースは10BASE-T |
PCカードの動作電圧は3.3Vと5Vの両方に対応しており、Windows 95 OSR2/98/2000/NT 4.0用のドライバーが付属する。
同社では、今後無線LAN製品の業界団体であるWECA(Wireless Ethernet Compatibility Alliance)に参加して、11Mbps無線LAN製品同士の接続性を保証する“Wi-Fi認証”を取得したいとしている。また、USBポートに接続するタイプの無線LANアダプターを11月末にリリースする予定という。