ニフティ(株)は13日、ドイツのドイツテレコム社の子会社で、ヨーロッパ最大のISP(インターネットサービスプロバイダー)である、ドイツのT-Online International A.G.(T-Online)とインターネットを基盤とした広範囲なビジネス提携に向け、共同プロジェクトを発足させることで合意したと発表した。これにより両社は共同で国際展開を推進していくという。
T-Onlineは、ドイツ、フランス、オーストリアに約600万人の会員を持つISP。一方、ニフティは約392万人の会員を持つ。
今回の共同プロジェクトでは、両社が日本とヨーロッパにそれぞれ持つネットワークを相互の会員に開放する“ダイレクトフリーローミング”、両社のコンテンツとEコマースのサービスのうち、海外向けにも提供可能なものを相互に開放する“コンテンツおよびEコマースの提携”、 Eコマースやインスタントメッセージなどのインターネット上のサービステクノロジーについて両社で情報交換を行なう“技術提携”の3点について検討する。
ダイレクトフリーローミングについては、将来、2社間の会員だけでなく、すでにニフティとの提携に向けて合意している香港、シンガポール、韓国の提携ISPの会員も、それぞれのネットワークの利用が可能になるようなコンソーシアムの設立を目指すという。