松下電器産業(株)は29日、プレスセミナー“BSデジタル放送を支えるマルチメディア技術”を開催した。9月発売予定のBSデジタルハイビジョンテレビやチューナー、サンプル出荷中の受信機用システムLSIチップセットなど、これまでに発表したBSデジタル放送関連の機器やシステムが展示された。
BSデジタルハイビジョン放送、BSデータ放送、BSラジオ放送サービスに対応する、『TH-36D10』。9月1日発売予定で、価格は48万円。月産台数は1万台という |
『TH-36D10』のリモコン。下半分がテレビの基本操作用のボタン群、上半分がデータ放送などで使用する多機能ボタン群だ |
『TH-36D10』と同時発売のBSデジタルハイビジョンチューナー『TU-BHD100』の内部 |
BSデジタル放送用のシステムLSIチップセット。左上から時計回りに、BSデジタル放送用復調LSI、デジタルAV機器用IEEE1394LSI、HDビデオデコーダーLSI、BSデジタル放送用システムLSI |
BSデジタル放送用チャンネルデコ-ダーLSIの『MN88415』。映像/データ放送の復調や、誤り訂正などの機能が1チップに集積されている |
マルチメディア技術担当 取締役の櫛木好明氏 |
松下電器は、ソニーや東芝などと共同で、デジタル放送用の蓄積型データ放送受信機の基本システムの標準化や、データ放送サービスをインターネットなどの通信サービスと連動させるサービスプラットフォーム“eプラットフォーム”を検討している。セミナーでは取締役の櫛木好明氏が、この“eプラットフォーム”について言及。これまで2001年中とされていたサービス開始時期について、「おそらく2001年末ごろ」とした。