インターナショナルデーターコーポレイションジャパン(株)(IDC Japan)は25日、国内におけるアプライアンスサーバーの市場動向と予測について発表した。これによると、同市場は今年から本格的に形成され始め、サーバー市場における知名度の浸透に伴ない、2001年から急速に出荷台数が伸びていくと予測している。
アプライアンスサーバーは、特定の業務に用途を限定したサーバーで、現在の主流である汎用サーバーに対し全く異なったコンセプトで設計されている製品。用途を限定することによって、その用途に適した効率的なハードウェア、ソフトウェアをパッケージとして提供し、その結果、対性能比の優れた製品価格、簡単なハードウェアの設置、手間のかからない保守性、設置スペースを節約できるコンパクトな実装などのアドバンテージを持っている。同社では、こうした特徴が、日本国内の中小規模システム市場へ潜在的に大きな訴求力を持っているとしている。
今後市場は出荷台数において年間平均成長率約100パーセント増での拡大が見込まれ、1999年が5400台であったのに対し2003年には38万3500台に達すると予測している。また、出荷金額においても90パーセント増という年間平均成長率で、1999年は26億5000万円であったのが、2003年には約2000億円に達する見通しを提示している。
今年から本格的に市場が形成され始め、2001年から急速に出荷台数が伸びると予測 |
- ネットワーク対応で、特に限定された単一のアプリケーションサービスを提供するためにデザインされた製品
- ノンプログロマブルでシステムの事前設定が施されたシールドシステムであり、さまざまな機能的に最適化されたハードウェアシステム、および主要なOSとチップセット上で動作する
- ハードウェアの更新はできないが、リモートアクセスによってアプリケーションとOSの更新を行なう仕組みを持つ