日本電気(株)は21日、同社内とNECグループ、および直販顧客向けの電子デバイス販売会社“エヌイーシーデバイスポート株式会社(NECデバイスポート)”を9月に設立すると発表した。資本金は20億円で、出資比率はNECの100パーセント出資。本社はNEC本社ビル内に設置する。社長はNECの社内カンパニー“NECエレクトロンデバイス・カンパニー”社長の杉原瀚司(すぎはら かんじ)氏が兼任する。操業開始は10月2日を予定しており、本年度下期は850億円、来年度には1800億円の売上高を見込んでいる。人員については300名からスタートし、事業の拡大に応じて順次増強を図るとしている。
電子デバイスの販売は、ユーザーに対するサービスの向上に努めること、必要な販売リソースの自主調達を容易にすること、独立した自己責任型の事業運営を行なうことで損益管理を徹底することなどを勘案したところ、別法人が望ましいという結論で新会社を設立するとしている。