(株)オービックビジネスコンサルタント(以下OBC)と日本オラクル(株)は30日、都内で、OBCのビジネスパッケージソフト『奉行2000
新ERP』に、日本オラクルのデータベース管理システム『Oracle8i』を組み込み、『奉行2000
新ERP with Oracle8i for Linux』『同 Solaris7』として中堅企業向けに販売すると発表した。
発表会には、OBC代表取締役社長の和田成史氏、日本オラクル代表取締役社長の佐野力氏が出席して開催された。
OBCの和田社長「将来的な業務のあるべき姿がどういうものかとなったとき、インターネットがキーになってくる」 |
今回の提携は、“Oracle Partner Program(OPP)”というワールドワイドに統一されたパートナー制度に基づき、LinuxとSolaris上で稼動する新ERPの標準データベースとして採用するとものだという。プロモーションも両社共同で行なうとしている。また、今回の提携はOPPの中の“パッケージパートナー”というパートナー分類にあたり、その分類で日本で第1号だという。
冗談交じりに「インターネットの世界から完全にあの会社を追い出してやろうと思っている」と語る日本オラクルの佐野社長 |
両社はERPで競合する関係なのではないかという質問に対して、日本オラクルの佐野社長は「我々はこの分野でいっしょにがんばっていきたい。これで明確になってすっきりした」と述べた。
現在OBCは、『奉行2000 新ERP』を、OSにWindows、データベースに『SQL
Server 7.0』を用いたものをリリースしている。今回の発表で、『奉行2000
新ERP』は、Windows環境とLinux/Solaris7環境の複数のOSをサポートするクロスプラットフォームの製品となる。Windows
NT版のOrcle8iをデータベースとした製品については現時点で未定だとしている。
『奉行2000 新ERP with Oracle8i for Linux』『同Solaris7』のラインアップとして、財務会計ソフト『勘定奉行2000
新ERP』、給与計算ソフト『給与奉行2000 新ERP』、販売管理ソフト『商奉行2000
新ERP』、仕入・在庫管理ソフト『蔵奉行2000 新ERP』を、2000年3月23日から順次発売する。価格は3クライアント156万円(予定)から。
『奉行2000 新ERP with Oracle8i for Linux』の対応するLinuxのバージョンは、現在のところ、12月15日発売予定の『TurboLinux
Server 日本語版 6.0』となっている。順次ほかのディストリビュージョンにも対応していくという。また、日本オラクルが出荷予定している64bit版『Oracle8i』にも対応予定としている。
販売の目標についてOBCの和田社長は、LinuxとSolaris版あわせて、1年で1万本を目標にしてがんばりたいと語った。