エイリアス・ウェーブフロント(株)は、3Dモデリング/レンダリング/アニメーションソフト『Maya
Complete 2』、および『Maya Unlimited 2』を発表した。両ソフトは、映画やゲームの制作を行なうコンテンツクリエーターを対象に、アニメーションやビジュアルエフェクトの制作に必要なツールと機能をほぼ網羅した統合ソフト。プラットフォームは、ともにWindows
NTとIRIXワークステーション。国内の出荷開始時期は7月上旬を予定している。
『Maya Complete 2』
『Maya Complete 2』に含まれるツール類は以下の通り。- FX
- modeling
- rendering
- animation
- dynamics
- Artisan
- MEL(Mayaのプログラムスクリプト用インターフェース)
- Ingivorator Lite
- Maya Fusion Lite(Windows NT版のみ)
- Maya Composer Lite(IRIX版のみ)
また今バージョンから、2.5Dモーション・ブラ、リファレンス・オブジェクト、テクスチャー・フィルター、causticsといった、レイトレーシング効果*を追加するためのオープンAPIをサポート。アニメーション作成中に、複雑な構成のキャラクターを単一のオブジェクトとして扱える、“ポーズ・ベース・アプローチ機能”も追加された。
また、Maya 2のリリースと同時に発表されたInteractive Photorealistic Rendererを標準で搭載する。これは、ライティング、テクスチャー、シェーダー、レンズや光効果といったニア・リアルタイム編集を可能にするコンポーネント。
対応OSは、Windows NT Workstation4.0/IRIX 6.2以上。価格は、1ライセンスにつき99万8000円。なお、販売代理店を通し、既存バージョンからのアップグレードサービスも用意されている。
*光線が物体で反射する様子をシミュレートし、影を色の濃淡で表現する方法
『Maya Unlimited 2』
『Maya Unlimited 2』は『Maya Complete 2』の全機能に加え、以下のツール類がセットにされている。- Maya Live
- Maya Fur
- Maya Cloth
- new Advanced Modeling features
- floating renderers(two additionals)
また、Alies PowerModelerのツールが、細分化サーフェイス技術とともにもモデリング改善ツールとして統合された。なお、今バージョンからWindows NTにも対応するようになっている。
対応OSは、Windows NT Workstation4.0/IRIX 6.2以上。価格は1ライセンスあたり198万円。販売代理店を通し、既存バージョンのアップグレードサービスも用意されている。
そのほか、同社はMayaをベースに2D上、もしくは3Dオブジェクト間の3D空間を認識して、エフェクトの作成を行なう“Paint Effect”を発表した。ペイントのストロークは、アニメーション化が可能なパラメーターに基づき、ダイナミクスを設定するブラシストロークをサポート、キーフレームによる入力にも対応するという。