日本ヒューレット・パッカード(株)は、OSに日本語Windows CE Handheld PC
Professional Edition, 3.0を採用し、640×240ドットのカラー液晶ディスプレーを搭載した、小型のHandheld
PC『HP Jornada 680』を発表した。価格は13万8000円で、6月12日発売予定。
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『HP Jornada 680』 |
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ボディーは『HP 620LX』によく似ているが、より小さく軽い |
Jornada 820は、同社が昨年3月に発表したWindows CE 2.0日本語版搭載のHandheld
PC『HP 620LX』の後継機種で、1月に英語版が発表されている。620LXからの変更点としては、幅が0.9mm、高さが2mm小さく、重さが76g軽くなったうえ、ボタン型だったキーボードがサブノートパソコンなどに近いものに変更され、56Kbpsモデムまでも内蔵したことが大きい。さらに、CPUクロックも75MHzから133MHzに変更された。そのうえ、バッテリー駆動時間は2時間長い9時間になっている。オプションで長時間リチウムイオン充電池(2万8000円)も用意されている。
PCカードスロットとコンパクトフラッシュスロットを1つずつ持つが、底面にあるPCカードスロットを持ち上げて、その本体との間にコンパクトフラッシュスロットがあるという、小型化のための苦労がわかる作りとなっている。
アプリケーションソフトウェアについては、Windows CE H/PC Pro標準のPocket
Officeなどのほかに、1カ月間のカレンダー表示ができるスケジューラー『Month-At-a-Glance』とPocket
Outlook、受信トレイを統合して管理できる『HP PIMビューア』、複数の通信設定を切り替えることができる『HP
ダイヤルアップ』、書き込んだ内容をメーラーや予定表、Pocket Wordなどに張り付けることができるメモ帳ソフト『HP
クイックパッド』、一連のキーボード操作をワンタッチで実行できる『HP
マクロ』、Pocket Outlookと受信トレイデータのバックアップを行なう『HP
バックアップ』などがROMに内蔵されている。
また、このほかに英和/和英辞書『HP
モバイルディクショナリ』、交通経路検索ソフト『トラベルナビゲータ』、セイコーインスツルメンツ(株)の『DataSlim』とデータの連携ができる『TrueSync
CE 2.0』、携帯電話と電話番号の同期が行なえる『携帯ほいほい』が、添付CD-ROMに収録されている。
なお、アメリカで同社が発売しているカラーPalm-size PC『HP Jornada 480』については、現在日本での製品化について検討中という。
HP Jornada 680の主なスペックを以下に示す。
CPU |
SH3-133MHz |
メモリー |
16MB RAM/24MB ROM |
ディスプレー |
640×240ドット、6.5インチカラーSTN液晶(タッチスクリーン、6万色表示) |
サイズ |
幅189×奥行き95×高さ34mm |
重さ |
510g(標準バッテリー含む) |
スロット |
PCカードスロット(Type II)×1、コンパクトフラッシュスロット(Type
I)×1 |
インターフェース |
シリアル、赤外線、V.90対応56Kbpsモデム |
バッテリー |
専用リチウムイオン充電池 |
バッテリー駆動時間 |
9時間(標準リチウムイオン充電池) |
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キーピッチは13.2mm、キーストロークは1.5mmで、なんとかタッチタイプできる |