(株)日立製作所は22日、同社のパソコン、サーバー製品への総括的なLinuxサポートサービスを開始すると発表した。このサービスは、同社製のパソコン『FLORA』シリーズやサーバー『HA8000』シリーズなど、約70機種に対するLinuxの動作確認情報の公開や、インストール代行サービスなどを提供するというもの。現時点で6種類のサービス提供が予定されている。
・情報発信サービス
サポートの対象となる約70機種におけるLinuxの動作を同社が確認し、その手順および結果を、6段階の評価で公開する。また、新たに開始するサービスに関する情報も提供する。このサービスは同社ウェブサイトで23日にスタートする。サービス利用料は無料。
・インストール代行サービス
これは、同社製パソコン/サーバーのユーザーに、有償でインストールの代行を提供するサービス。価格は個別見積もりとなる。サービス開始は6月末を予定している。
・教育サービス
2日間の“PCユーザのためのLinux導入と環境設定”という講座を設定。Linuxのインストールやネットワーク環境設定までを解説する。価格は6万3000円で、東京地区、大阪地区など地区ごとに、6月中旬より順次開催する。
・Linux基本問合わせサービス
インストール方法や、基本的な操作方法、サーバー構築や運用方法などの問い合わせを電子メールで受け付ける。サポートを行なうのは土、日曜日と同社が定めた休日以外の平日(9:00~17:00)で、価格は年間契約で19万8000円となる。
・Linuxテクニカルサービス
“基本問合わせサービス”で対応できないケースについてテクニカルサポートを提供する。価格は個別見積もりによって異なる。トラブルシューティングについては、既知のバグ情報を提供するが、ソースコードの修正は行わない。
日立では、これらのサポートとは別に、対象70機種のOSセレクトメニューにLinuxを追加するほか、'99年後半をめどに、統合システム運用管理ソフトウェア『JP1』のプラットフォームとしてLinuxの追加を計画しているという。
サポートの対象となるディストリビューションは、(株)五橋研究所が販売する『日本語redhat
Linux 5.2』と、パシフィック・ハイテック(株)の『TurboLinux日本語版3.0』。