米マイクロソフト社は19日(現地時間)、米シカゴで開催中のWindows
Worldにおいて、Windows 98の改良版となる『Windows 98 Second Edition』を一般に公開し、8月に発売すると発表した。このSecond
Editionは、去る9日に米ロサンゼルスで開催されたWinHEC 99において、今年中のリリースが発表されていたもの。
Windows 98 Second Editionはプリインストールか、またはパッケージの形で販売され、価格は89ドル(約1万700円)を予定している。現行の98ユーザーはマイクロソフトからアップデート用のCD-ROMを19.95ドル(約2400円)で購入することができる。
Windwos Worldのマイクロソフトブースに展示されていたパッケージ、“for PCs without Windows”の説明書きから、アップグレード版ではなくフルパッケージであることがわかる |
Windows 98 Second EditionにはInternet Explorer 5、NetMeeting version3、DirectX API 6.1、Windows
98 Service Pack 1が含まれている。
その他のフィーチャーとしては、USBサポートの強化、IEEE1394サポートの強化、USBモデムのサポート、Pentium
IIIなど新型CPUと新型マザーボードに対する最適化、デバイス・ベイのサポートなどが挙げられる。
インターネットの接続を“共有”する新機能
このほかに注目される機能としては、“Internet Connection Sharing”機能がある。これは複数のパソコンでインターネットの接続を共有するというもの。インターネットに接続している“コネクション・シェアリング・コンピューター”にほかのパソコンを接続することで、どのパソコンからでも自由にインターネットのリソースを利用できるようになる。実際にはひとつのIPアドレスを複数のパソコンで共有することになり、ルーター的な役割を果たしている。Internet Connection Sharingを利用するためには、コネクション・シェアリング・コンピューターにのみWindows 98 Second Editionがインストールされる必要がある。その他のパソコンは、Windows 95/98/NTのいずれでもオーケー。インターネットへの接続はモデム/ケーブルモデム/ISDN接続/ADSL接続のいずれかが必要となる。
Internet Connection Sharingは、小規模LANを構築するのに利用することもできる。この場合、ファイルやプリンターの共有はもちろん、ネットワークゲームで対戦することも可能となる。