日本アイ・ビー・エム(株)は、障害者がインターネットを利用できるようにすることを目的としたプロジェクト『音声認識ソフトを使った視覚障害者のパソコン利用支援―VRV(Voice
Reco for Visually impaired)プロジェクト』の実証実験を13日から開始する。視覚障害を持つ2人~4人のユーザーにシステムを一定期間利用してもらうことで、操作性、実用性、有効性などを検証する実験内容。同社の音声認識ソフト『ViaVoice
98』や、HTMLファイル読み上げソフト『ホームページ・リーダー』、音声合成ソフト『ProTALKER
97』などをベースに構築したシステムを利用する。
この実証実験は、通産省特別認可法人である情報処理振興事業協会が実施する『高齢者・障害者支援型情報システム開発事業』の対象となるプロジェクトの1つであり、福祉法人日本点字図書館の協力を得て実施する。VRVは、23日から国立塩原視覚障害センター、5月8日から国立福岡視力障害センターでも順次実証実験が開始され、6月まで行なわれる予定。