米国カリフォルニア州ロサンゼルスで開催中のWinHECにおいて、Windows
98の後継OSにNTカーネルが採用されないというニュースをお伝えしたが、度重なる出荷の遅れでわれわれを失意の中に落としているWindows
2000に関しては、好調に開発が行われていることをマイクロソフト副社長のBrian
Valentine(ブライアン・バレンタイン)氏は強くアピールした。
かつて苦渋の表情で開発の遅れを説明してきたマイクロソフトとは思えないほど、軽快なしゃべり口調だった。顧客の意見が最優先であることを再確認しながらも、最終目標である出荷に関して出口が見えつつあるという。
Valentine氏は「Windows 2000には、現在のサーバに要求されるすべての機能を詰め込もうと計画し、開発してきた。それはわれわれが考えていたよりもはるかに難しい作業だった。そして、想像をはるかに越える時間がかかってしまった」と、開発の見通しが甘かったことを認めながら「しかし、われわれは迷走しているわけでもなければ、難しすぎて実現できないことでもない。すでに年内の出荷に向けて滑走路に出たと思っている」と語った。期待されるベータ3の出荷は、噂どおりの4月21日だ。
マイクロソフトはベータ3の品質に、かなりの自信を持っているようだ。マイクロソフトのネットワークインフラが全面的にWindows
2000ベータ3へと更新され、さらに50社のパートナーがWindows 2000を早期導入する予定だという。また、以前噂に挙がっていたWindows
2000ベータ3プリインストールマシンも、OEMベンダーの何社かが販売することになるという。
また、Windows 2000のセッションとは別に、スティーブ・バルマー氏の基調講演では64bit
Windows 2000のデモも行われた。VLMを利用できる64bit Windows 2000では、64bit対応のデータベースにおいて劇的な速度アップを期待できる。デモではインテルが開発用に提供しているIA-32上のIA-64エミュレータ上で64bit
Windows 2000と64bit SQL Serverを動かしていた。