ザーコム ジャパン(株)は7日、東京・千代田区の帝国ホテルにおいて、米ザーコム(Xircom)社のDirk
Gates(ダーク・ゲイツ)社長兼CEOの来日記者会見を行なった。
米ザーコム社の創業者で、現社長兼CEOのダーク・ゲイツ氏。“すべてのPCがモバイルになり、そのすべてをザーコムで接続する”という目標を掲げる |
ゲイツ氏によると、ザーコム社は昨年7月に発表したモデムとEthernetインターフェースのコンボPCカード製品『RealPort』シリーズが好調で、売り上げが大きく伸びているという。その余剰資金によって日本でのマーケティングを本格的に展開することになったと述べた。
ザーコムは世界のPCカード市場において米3Com社に次いで2位、Ethernet/モデム+EthernetのPCカード製品に絞れば1位(市場シェア50%)となっている。が、現時点で日本においては知名度の低いこともあって、シェアはわずかしかない。
しかし、売り上げ台数ベースで世界のノートパソコン市場の4分の1を占める日本市場を重視しており、昨年10月にザーコム
ジャパンを設立したのを機に、今後は“Xircom”ブランドの浸透と販売の強化を行なっていくという。
また、同社の携帯電話用データアダプターはGSM方式にしか対応していないが、これを日本方式に対応させることも含め、日本市場に向けた製品ラインナップを展開するとしている。
日本でのすべての製品販売については、菱電商事(株)の販売チャンネルを通して行なうという。
ゲイツ氏は会見の中で、ザーコムの今年の製品ラインナップについて言及し、ノートパソコンメーカー各社と仕様について協議中の“ミニPCI”規格のモデムおよびEthernet製品、Windows
CEに対応した製品、ADSLやCDMA+などの広帯域テクノロジーベースの各製品を、下半期から投入していくと述べた。