(株)東和商工グラフィック事業部(インフォマジック)は26日、同社が国内代理店を務めるカナダのMatrox社の新グラフィックスチップ『Matrox
G400』を、プレス向けに発表した。Matrox G400は、Matroxの3Dグラフィックスボード『Millennium
G200』に搭載されている、現行の『MGA-G200』の上位チップとして位置づけられる。
G400は、新しい3Dレンダリングアレイプロセッサーにより、G200の約3倍にあたる秒間500万ポリゴンを処理できるほか、32bitカラーマルチテクスチャー、Environment
Mapped Bump Mappingをハードウェアでサポートする。また、1つのチップで2つのディスプレーへの出力も可能となっている。そのほか、AGP4×モード、32MBまでのグラフィックスメモリーのサポート、256bit
DualBusアーキテクチャーといった特徴を持つ。チップ自体は0.25μmプロセスで製造(G200は0.35μm)され、RAMDACは300MHzで、最大2058×1536ドット(32bitカラー)の解像度をサポートする。ドライバーは、Pentium
IIIのSSE、AMD 3DNow!、DirectX6に対応する。また、G200では不完全であった、OpenGLへのICD(Installable
Client Driver)対応もフルサポートするという。
G400の出荷については、5ないし6月からMatroxからOEM向けにグラフィックスボード製品の出荷を開始し、6月中にはリテールパッケージが出荷される見込み。製品名や、価格、メモリー搭載量などの仕様については、現時点では未定という。
『Matrox G400』を搭載した評価用試作グラフィックボード。メモリーは16MBを搭載している |
インフォマジックからは、このほか4月中旬に出荷を開始する新製品も明らかにされた。それぞれの製品名と概要は以下の通り。
『Millennium G200 TV OUTモジュール』
Matrox Millennium G200、Matrox Productiva G100のアドオンモジュールで、最大1024×768ドットまでの画面をTVに出力することが可能。価格はオープンプライスだが、予想小売価格は7~8000円。
『Millennium G200 Flat Panel モジュール』
Matrox Millennium G200、Matrox Productiva G100のアドオンモジュールで、Panel
Link規格の液晶ディスプレーに直接デジタル出力が可能。価格はオープンプライス。
『Matrox Millennium G200 16MB/AGP版』
16MB(SDRAM)のグラフィックスメモリーを標準で搭載。0.25μmプロセスで製造された『MGA-G200-D』チップを搭載。価格はオープンプライス。
『Productiva G100 Multi Monitor DUAL PCI版』『同QUAD PCI版』
Windows 98/NT 4.0において、1つのPCIスロットで2または4台のマルチディスプレー環境を実現するグラフィックスボード。DUAL
PCI版ではMGA-G100を2つ(8MB SGRAM)、QUAD PCI版ではMGA-G100を4つ(16MB SGRAM)を搭載する。価格はオープンプライスだが、予想小売価格はDUAL
PCI版が7万円、QUAD PCI版が9万8000円。『Productiva G100 Multi Monitor QUAD PCI版』 |