セイコーエプソン(株)は、PCカード(TypeII)対応のGPS(Global Positioning
System:人工衛星を使った現在位置測位システム)カードを開発、5月をめどにサンプル出荷を予定しているという。新開発の専用LSIとGPSアンテナにより、消費電力を標準時で70mAまで低減したという。起動時の位置測定時間は約50秒で、データアップデートは1秒ごと。データ転送速度は9600bpsで、対応する出力データ形式はNMEAおよび同社独自フォーマットとなっている。
TypeII対応のPCカードサイズ。左がGPSアンテナ |
電源投入時に、内蔵メモリーに記憶しておいた前回使用時のデータを読みこむことで、立ち上げ時間の短縮を図っている。また、最大8つの衛星からの情報を同時に受信し、その中から精度の高い順に2つを自動的に選択する機能や、建造物などの遮蔽物による受信遮断時に、約2秒間で別の衛星からの受信に切り替える機能なども搭載する。
同製品は夏ごろにはOEMメーカーへの供給を開始する予定という。サイズは、カード部が幅55×奥行き115×厚さ14mm、アンテナ部が幅46×奥行き46×厚さ12.5mm。対応OSはWindows
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