【LinuxWorld Conference & Expo】 “LinuxWorld Conference & Expo”開幕
1999年03月02日 00時00分更新
現地時間の1日、米サンノゼのサンノゼ・コンベンションセンターを会場に“LinuxWorld
Conference & Expo”(IDGワールドエキスポ主催)が開幕した(会期は4日まで)。Linuxだけにフォーカスした商業ベースのものとしては、おそらく初めてのイベントとなる。40以上のセッションが行なわれるほか、展示会には約70社が出展する。主催者のIDGによれば、期間中8000人の来場者を見込んでいるという。
会場となるサンノゼコンベンションセンター |
開幕初日の1日は、半日あるいは1日という長い時間を割り当てて実践的な内容を講義する「チュートリアルセッション」が行なわれた。中でも“Linux
System Administration in a Large Network Environment”(大規模ネットワーク環境におけるLinuxシステム管理)は、Linuxが特にインターネットサーバーとして利用されることが多いという現状を反映してか、200人以上は入ると思われる会場に立ち見(座り見)が出るほどの盛況ぶりだった
席が足りず、会場の横や後ろに座り込んで、講師の話に耳を傾ける受講者の姿も。また、会場内には日本人の姿も見かけられた |
明日2日は、いよいよ展示会が始まるほか、基調講演も行なわれる。午前中は加コーレル社CEOのMichael
Cowpland氏に続き、米オラクル社マーケティングVIPのMark Jarvis氏が壇上に立つ。そして夕方には、基調講演の“トリ”として、Linuxを最初に開発したLinus
Torvald氏が“Linuxの過去、現在、未来”をテーマにスピーチする予定だ。
また3、4日には、時間を短く区切った「カンファレンスセッション」も開催される。そこで取り上げられるテーマは、XFree86の次期バージョンの概要からソフトウェアライセンスモデルの選び方まで、多岐にわたっている。
さらに、米IBM社、米ヒューレット・パッカード社などのベンダは、このイベントに合わせてそれぞれLinuxビジネスに関する記者発表を予定しているなど、LinuxWorldの本格的な見どころは、展示、基調講演が始まる明日以降になりそうだ。
スポンサーには、IBM、サン・マイクロシステムズ社など大手企業が名を連ねている |
なお、明日2日に行なわれるLinus Torvald氏およびコーレル社Michael
Cowpland氏の基調講演の模様は、ASCII24メールの号外として日本時間の3日夜にお届けする予定。