(株)日本経済新聞社が主催する“'99SA SHOW”が開幕、5日まで東京・有明の東京ビッグサイトで開催される。また、“'99SECURITY
SH@W”、“IC CARD WORLD '99”
が同時開催されており、これらのイベントにおける各社の展示内容を紹介する。
●“'99SA SHOW”
“'99SA SHOW”では、各社がネットワークを利用した流通業向けのシステムを展示していた。POSシステム、営業支援システム、サプライチェーンマネージメントシステムなどの展示が中心だった。パソコンを利用したシステムやアプリケーションが多く、マイクロソフト(株)がパートナーブースを開設していた。
その中で、日本サン・マイクロシステムズ(株)がJavaPOS研究会と共同で、“選択の自由”というキャッチフレーズで、JavaPOSシステムの展示を行なっていたのが目をひいた。ここでは、富士通(株)とエプソン販売(株)が、JavaPOSシステムを参考出品していた。
このほか、シャープ(株)が業務用携帯情報端末『コペルニクス』の次期製品(8.4型フロンライト付液晶、MMX
Pentiumを搭載する予定)を参考出品していた。
●“'99SECURITY SH@W”
“'99SECURITY SH@W”は、コンピューターシステムのセキュリティと、ネットワークを利用したセキュリティシステムの展示が多かった。日本電気株(株)は、PCカード型の指紋スキャナーを参考出品した。PCMCIA(Type II)のPCカードと静電容量型指紋スキャナーが一体になっているもので、ノートパソコンなどのセキュリティシステムとして使用する。解像度は500dpi。価格や発売時期などは未定。
ノートパソコンに接続された指紋スキャナー |
ノートパソコンのディスプレーに表示された指紋 |
また、ICカードリーダーを使用した“BIOS Lock”システムも展示していた。これは、FDからパソコンを起動して記録されているデータを盗難されることを防ぐシステムで、パソコン起動時のBIOSレベルで、ICカードによる個人認証とパスワードの入力が要求される。デスクトップ用のシステムは昨年10月に発売されており、今後ノートパソコン用のシステムを発売する予定という。
“BIOS Lock”システム |
松下電器産業(株)は、DVD-RAMを利用した店舗などの監視システムを出展していた。『AVディスクレコーダー
WJ-DR200』は、店舗監視用カメラで撮影した映像を記録するためのレコーダー。記録媒体にDVD-RAMを採用しているため、画像の検索や表示が容易に行なえるという。価格は34万8000円。また、参考出品の動いている物体を感知する“画像センサー”と組み合わせると、夜間に外部からの侵入者があった場合にのみ、画像を記録するシステムを構築することもできるという。
一番下のBOXが『AVディスクレコーダー WJ-DR200』。その上のBOXが参考出品の画像感知センサー |
●“IC CARD WORLD '99”
“IC CARD WORLD '99”では、非接触型のICカードを利用した電子決済システムのデモンストレーションを行なっていた。プリペイドカード型のICカードを利用して、電車の自動改札を通り抜けたり、自動販売機でジュースを購入するなど、ICカードの利用体験ができる。ICカードを指定の部分にかざすだけで、電車の自動改札口を通り抜けることができる |
ジュースを買うこともできる |