ロータス(株)は、ビジネスユーザー向けに同社の最新技術と製品群を紹介する“ロータスフォーラム99”を開催、同会場内でグループウェア統合システム『ロータス
ノーツ』の最新バージョン『ロータス ノーツ R5』、『ロータス
ドミノ R5』、『ロータス ドミノ デザイナー R5』を4月16日に発売すると発表した。
ロータス ノーツ R5は、電子メールやウェブページ、データベースなど社内外のさまざまな情報へアクセスできる統合ウェブクライアント。ユーザーインターフェースを改善し、ウェブブラウザーとよく似た使い勝手となったほか、新着メールやスケジュールなど必要な情報をまとめて表示するヘッドライン機能が追加されている。
ロータス ドミノ R5は、インターネットの標準技術を採用したグループウェア/ウェブアプリケーションサーバー。サーバーとしての安定性や拡張性を向上させたほか、アーキテクチャーの改良や同時接続ユーザー数の増加により、パフォーマンスも改善したという。
ロータス ドミノ デザイナー R5は、新たに追加されるウェブアプリケーション統合開発環境。ドミノ
デザイナー R5によって構築されたアプリケーションは、ノーツ上とウェブ上のどちらでも利用できる。
●インフォシークと提携し、ウェブ情報サービスを提供
また同社は、(株)デジタルガレージと共同で、デジタルガレージ運営のインターネット情報検索サービス“インフォシーク
ジャパン”の検索機能とニュース等の情報をロータス ノーツ R5ユーザー向けに提供するサービス“インフォクリップ”を4月16日に開始する。このインフォクリップは、ノーツユーザー向けにインフォシークがカスタマイズしたニュースコンテンツで、ロータス
ノーツ R5のヘッドラインに組み込まれる。ヘッドライン画面のプルダウンメニューから選択して利用可能。
●ロータスフォーラムで米ロータスの副社長が基調講演
ロータスフォーラム99の基調講演を行なった米ロータス・ディベロップメント社経営戦略担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントのMichael
Zisman(マイケル・ジスマン)氏は、「'98年冒頭に、'98年度のノーツ新規ユーザーは1200万になるだろうと言ったが、実際は1400万ユーザーとなり、現在ワールドワイドでの累計は3400万ユーザーとなっている」と説明。新バージョンについては「R5は、R1が登場して以来最も重要なもの。ドミノは本当の意味でウェブアプリケーションサーバーとなった。これまでマーケットシェア、顧客満足度とも世界第2位だったが、R5により必ず1位になると確信している。クライアントもオープンになり、インターフェースも改善してウェブブラウザーのような見栄えとなった。また、プログラミングモデルとしてJavaおよびJavaScriptをサポートする。これらにより、最高のウェブ環境を構築できるだろう」と語った。
●企業でのナレッジマネージメントの重要性
また製品の開発概念に対して「今後は企業でナレッジマネージメントを展開することが重要だ」とし、「ナレッジマネージメントとは知識を体系的に活用すること。知識には、個人/グループの経験に基づく“暗黙知”と、誰にでもわかる“形式知”がある。企業の知的財産と言える暗黙知をいかに形式知に変えていくかがナレッジマネージメントの課題であり、それを実現するための5つの重要な技術として“コラボレーション”、“ビジネスインテリジェンス”、“分散型学習技術”、“ナレッジディスカバリー/ナレッジマッピング”、“専門知識”がある。これらはわれわれの製品概念の中核にある要素で、これにより他社競合製品とのギャップを広げることができると確信している」と締めくくった。●価格
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