MACWORLD EXPO Tokyo'99で出展されていたハードウェアから、注目の製品を紹介する。
●アップルコンピュータ(株)
アップルコンピュータでは1月14日に発表されたPowerMacintosh G3と5色の新型iMac、そしてPowerBook
G3を中心に出展した。ただし、事前に発表が噂されていたコンシューマー向けPowerBookはジョブズ氏の基調講演でも発表されず、アップルブースにおいても展示されていない。日本での発表が噂されていただけに残念である。なお、同じく噂されていた『QuickTime 4』も発表されなかった。
サードパーティーでは新型G3 Macintoshに搭載されたFireWireとUSB対応の周辺機器が多数展示された。
●ヤノ電器(株)
ヤノ電器では、FireWire対応のHDDとMOドライブが参考展示されていた。どちらもFireWireのホストから電源が供給されるタイプで、PowerMacとはFireWireケーブル1本だけで接続できる。背面にはFireWireポートが2基用意され、一方はホストへ、もう一方は別のFireWire機器を接続することで最大で63台までのデバイスを接続することが可能だ。どちらも大きさは、iMacでおなじみの外付けドライブ『SuperDiskドライブ』ほどと小型である。トランスルーセントのケースに収められており、新型G3にフィットするデザインだ。発売は3月下旬を予定しているが、もしかしたら4月にずれ込む可能性もあるとのこと。
色あい的にはむしろ5色iMacに合いそうだ |
●ロジテック(株)
ロジテックではiMac対応のMOドライブが展示された。これはUSB-SCSI変換ボックスとMOドライブがセットになった製品で、640MB
MO対応の『LMO-P643HS/MU』(8万3800円)と、230MB対応の『LMO-230HS/MU』(5万6800円)の2機種。ほかにもiMac向けのFDDなどが展示されていた |
●新潟キヤノテック(株)
USB-セントロニクス変換ケーブルなどでおなじみの新潟キヤノテックでは、フラットパネルスピーカー『AUDIOSTORM
F3S2』を参考出品した。これは5色のiMacに合わせたカラー(ブルーベリー、グレープ、ストロベリー、タンジェリン、ライム)に加えオリジナルのボンダイブルーも用意された全6色となっている。右側スピーカーの下にアンプ装着されており、3W+3Wの出力だ。発売は3月下旬を予定しており価格は1万円以下を予定しているという。
裏側のデザインは、まるでiMacから切り取ってきたかのようだ |
●長瀬産業(株)/(株)エムエスエイ
長瀬産業/エムエスエイで展示されていた『Phoenix Capture USB』は、USBで接続するモーションJPEGのビデオキャプチャーボックス。NTSCおよびPALビデオに対応し、320×240ドットで、毎秒30フレームでのビデオキャプチャーが可能。ケースはiMacと似たトランスルーセントのデザインを採用している。価格や発売時期は未定。ひと目見ただけでは何の周辺機器かわからないデザインも、iMac時代ならではか |
●アダプテックジャパン(株)
アダプテックジャパンはPowerMacintosh(PCIバス搭載機種)対応のUltra
SCSIカード『PowerDomain 2930Ultra』を発表した。Ultra SCSI対応で毎秒20MBの転送速度に対応している。新型のPowerMacintosh
G3にはSCSI端子がなく、MOドライブなどの外部記憶媒体を接続するには、本機のようなSCSIカードが必要となる。従来のSCSI周辺機器を引き続き利用したい人にお勧めだ |