(株)SRAは、EDI(Electronic Data Interchange:電子データ交換)データ変換ソフト『TRANSEAS(トランシーズ)』を25日に発売した。国連のEDI規格“EDIFACT”、および米国規格協会(ANSI)のEDI規格“ANSI
X.12”に準拠しているほか、(財)流通システム開発センターの流通業界標準EDI規格“JEDICOS”にも対応している。また、JIS、シフトJIS、EUCの各文字コードの漢字変換が可能。
『TRANSEAS』 |
EDIとは、企業間における商取引のデータを、標準化されたフォーマットや規約に従い、オンラインで伝達する方式のこと。(社)日本電子機械工業会の“EIAJ標準”や(財)日本情報処理開発協会(JIPDEC)産業情報化センター(CII)の“CIIシンタックスルール”などの規格がある。
『TRANSEAS』は、変換するデータ項目を1対1に対応させる“マッピング機能”や、データのフィールドを分割する“データ変換機能”、複数フィールドを連結する“データ連結機能”などの変換機能により、ユーザーが作成したオリジナルフォーマットのデータを“JEDICOS”や“EDIFACT”に対応したデータへ変換できる。“JEDICOS”などに対応したデータをオリジナルのフォーマットへ変換することも可能。また、取引先と画像やCADデータなどのバイナリーデータをやりとりすることが可能なほか、SAPジャパン(株)のERPソフト『R/3』と直接データのやりとりもできる。
SRAのSIビジネス第三部長小暮康之氏は今後のビジネス方針として、EDI製品を、ERPとの連携、暗号化技術、TCP/IPなどの通信技術などとともに、「トータルなソリューションサービスとして展開していきたい」と語った。『TRANSEAS』は、パッケージとしてだけでなく、変換エンジンのみを切り離した形で、スーパーやコンビニエンスストアなどの流通業界や、商社などの国際流通業界などに対して提供していくという。
対応OSは、Windows 95/98/NT4.0、HP-UX、Solaris、AIX。価格は40万円から。なお、Windows
NT版とUNIX版は、クライアント/サーバー型となっており、各クライアントでの設定をサーバー上で一括して管理できる。