三菱電機(株)は、A4サイズの“スーパースリムノート”『Pedion EM
model 70』とA5ファイルサイズの“コンパクトノート”『AMiTY』シリーズに新モデルを追加。11月下旬に出荷を開始する。
『AMiTY CN model S』 |
『Pedion EM model 70』
『Pedion EM model 70』は、CPUにモバイルPentium II-266MHzを搭載。メモリーに標準96MBのSDRAM(最大96MB)、HDD容量を従来の3.2GBから4.3GBに拡張するなど、基本性能が全体的に向上している。今回、デザイン面で若干の変更があった。最も大きな変化は、従来の18mmから約4.8mmほど厚い22.8mmへと厚みが増加したことで、これはCPUの変更によって生じた熱問題への対処のためファンを設置したこと、新たにキーストローク3mmのパンタグラフ型のキーボードを採用したことが主な理由となっている。厚みの向上に関しては、意見の分かれるところだが、キーピッチはデスクトップ機なみの19mmピッチが用意され、個々のキーの大きさも向上し、より打鍵しやすくなっている。
本体の厚みの増加には、本体内部の空間を広げ、熱の発散がしやすい仕組みを作るという意味も込められている。また、ボディーの塗装にざらつき感のある塗料を使用することで表面積を広げ、放熱性を高めているほか、使用時にユーザーが触った際の体感温度を下げるといった配慮も見られる。なお、本体の材質は従来どおりのマグネシウムダイキャスト合金が使用されている |
『Pedion EM model 70』の、CPU、メモリー、HDD容量以外の基本的な仕様は、従来機種と変更なし。ディスプレーは最大800×600ドット表示の12.1インチTFT液晶ディスプレー(最大26万色)で、ビデオチップは米NeoMagic社のNeoMagic128XD(VRAM2MB)。主な外部端子は、USB、赤外線端子(IrDA1.1準拠)、TypeII×2のPCカードスロット、CRT端子など。また、PCカードスロットは横並びで、TypeIIIのPCカードには対応していない。
バッテリー持続時間に関しては、バッテリー性能を改善することで、従来機同様、本体標準のバッテリーで2時間、バッテリーパックを3個搭載した大バッテリーとの併用で7.5時間となっているが、バッテリーパックを1個内蔵した小バッテリー使用時で約4.5時間と若干使用時間が減少している。
サイズは幅297×奥行き218で、重さは約1.6Kg。ディスプレー変換ケーブル、PCカード接続のFDD、K56flex/V.90自動認識の56Kモデムなどが付属する。価格はオープンプライスだが、予想実勢価格は33万円前後になる見込み。
主な仕様 |
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機種名 |
Pedion EM model 70 |
CPU |
モバイルPentium-266MHz |
メモリー |
96MB SDRAM(オンボード最大96MB) |
HDD容量 |
4.3GB |
ビデオチップ |
米NeoMagic社製NeoMagic128XD |
VRAM |
2MB |
ディスプレー |
12.1インチTFT液晶ディスプレー |
解像度 |
最大800×600ドット(最大26万色) |
外部端子 |
USB×1、赤外線端子(IrDA1.1準拠)×1、外部モニター×1、オーディオ出力×1、PCMCIA(TyoeII)×2 |
バッテリー |
リチウムイオンバッテリー |
バッテリー持続時間 |
2時間(標準)、最大7.5時間(拡張大バッテリーパック(大)使用時) |
OS |
Windows 98 |
サイズ |
幅297×奥行き218×高さ22.8mm |
重さ |
1.6kg |
価格(予想実売価格) |
オープンプライス(33万円前後) |
『AMiTY CN model S』
『AMiTY CN model S』は、従来機種である『AMiTY CN model 3』をマイナーバージョンアップした製品で、CPUを従来機のMMX Pentium-200MHzから同233MHzに、また、HDD容量をが従来の2.1GBから3.2GBへとそれぞれアップグレードしている。その他の基本性能に関しては、従来製品を踏襲しており、メモリーは標準64MB(最大96MB)のSDRAM、ビデオチップに米NeoMagic社のNeoMagic128ZV+(1.1MB)、SVGA対応の8.4インチTFT DFActive液晶ディスプレー(最大6万5536色)を搭載している。『AMiTY CN model S』。本体カラーがシルバーに変わった。また、ディスプレーには、DFP(Diamond Fine Passive)フィルターを搭載。従来機同様、画面の白みや乱反射が少なく、黒の発色が美しい、視認性の高い画面づくりとなっているという |
本体サイズは幅235×奥行き170×高さ35mmで、重さは1.1kg。デザインとサイズは従来通りだが、今回、本体背面と底面の色が従来の青からシルバーへと変更されている。『AMiTY
CN model S』の価格はオープンプライス。予想実勢価格は19万8000円以下になる見込み。
主な仕様 |
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機種名 |
AMiTY CN model S |
CPU |
MMX Pentium-233MHz |
標準メモリー(最大) |
64MB SDRAM(最大96MB) |
HDD容量 |
3.2GB |
ビデオチップ |
米NeoMagic社製NeoMagic128ZV+ |
VRAM |
1.1MB |
ディスプレー |
8.4インチTFT DFActive液晶 |
解像度 |
最大800×600ドット(最大6万5536色) |
外部端子 |
USB×1、PS/2×1、パラレル×1、シリアル×1、CRT×1、外部スピーカー、マイク端子、赤外線通信(IrDA1.1準拠)、PCカードスロットTypeII×2またはTypeIII×1 |
バッテリー |
リチウムイオンバッテリー |
バッテリー持続時間 |
1.7時間(標準) |
OS |
Windows 98 |
サイズ |
幅235×奥行き170×高さ35mm |
重さ |
約1.1kg |
価格(予想実売価格) |
オープンプライス(19万8000円前後) |