グラフィックソフト大手のアドビシステムズ(株)にて、木村八郎社長が辞任した模様だ。後任の社長は米アドビシステムズから派遣されるものと見られている。
米アドビシステムズにとって、日本市場は売上の約25パーセントを占める重点地域。だが、8月に発表された'98年第3四半期の決算では、日本市場での売上が約40パーセントも落ち込んでいたことが明らかになっていた。10月15日に発表した声明の中で、同社のジョン・ワーノックCEOは「特に日本と他のアジア地域における経済の状況に、注意を払い続けている」と語っていた。
木村八郎氏は日本アイ・ビー・エム(株)の出身。アプライド・マテリアルズ・ジャパン(株)副社長、日本エス・シー・アイ(株)の代表取締役を経て、'93年12月、アドビシステムズ(株)の社長に就任した。'96年5月には、米アドビシステムズの役員にも就任していた。