日本電気(株)は5日、携帯機器向けLSIの開発などを手がける米ベンチャー企業、Vadem社に対して、1500万ドル(約1億7000万円)の出資を行なったと発表した。その理由として、Vademの開発するWindows
CE向け携帯情報端末に、NECの半導体製品『VR 4100』シリーズが搭載されることなどをあげている。今回の出資で、Vadem社に対するNECの出資比率は約13パーセントとなる。
同社半導体グループの'98年度上期の決算もあわせて発表された。生産額は前年同期比でマイナス13.3パーセントの5200億円。液晶パネルなどを含めた電子デバイスグループ全体の営業利益は、238億円の赤字(前年は508億円の黒字)となり、通年では200億円の赤字(同527億円の黒字)を見込んでいる。これは、主にメモリー分野での価格の下落によるもの。同社では、下期には下落傾向に歯止めがかかると予想しておリ、38億円の黒字を見込んでいるという。