イスラエルのフラッシュメモリー専業メーカー、エム・システムズ・フラッシュ・ディスク・パイオニアズ社は、フラッシュメモリーおよびフラッシュメモリーコントローラーを1チップ上に搭載した『DiskOnChip
Millenium』(DOC-M)を発表した。パッケージは32ピンDIPパッケージとTSOP-IIパッケージの2種類を用意し、まず、8MB版の量産出荷を'99年第1四半期に開始する。価格は20ドル(約2300円)。
左列の3つが『DiskOnChip Millenium』。上からTSOP-IIパッケージ、32ピンDIPパッケージ、その内部、となっている。右の4つはリリース中の『DiskOnChip 2000』である |
TSOP-IIパッケージのサイズは、幅21.3×奥行き11.7×高さ1.2mmで、同社では「世界最小のフラッシュディスクだ」とアピールしている。OSではWindows
95/98/NT/CE、DOS、Linux、QNX、VxWorksなど、プロセッサーではx86、PowerPC、SH、ARM、MIPSなどをサポートする。東芝製のNANDフラッシュメモリーを採用し、エム・システムズでは回路デザインやシミュレーションなどを手がけている。
書き込み速度は最大毎秒400MB以上、読み出し速度は最大毎秒1.2MB以上である。EDC(Error
Detection Code)およびECC(Error Correction Code)に対応するほか、書き込み位置を平均化する技術などにより、MTBF130万時間以上の耐久性を持つという。電源電圧は3.3Vあるいは5Vに対応する。同社ではセットトップボックスやハンドヘルドPCにハードディスクの代わりとして搭載するのが、メインの利用法になると見ている。
今後のロードマップとしては、'99年下半期には8MB版以外にも、2/4/16/32MBをリリースしたいとしている。