日本電信電話(株)(NTT)とマイクロソフト(株)は、電子商取引関連の製品開発と市場開拓を共同で行なう、と発表した。NTTの情報通信技術とマイクロソフトのコンピュータソフト技術を活用して、インターネットでの直接販売や、電子商取引分野において、協同で製品の開発や市場の拡大を図っていく。
NTTとマイクロソフトは、これまでにも、ISDNとWindowsNTを組み合わせて中小事業所向けに販売を行なう“WINE(ワイン)ブロジェクト”を共同で進めており、今回の提携もそれに続くもの。
具体的には、NTTは、電子商取引機能を搭載している『Microsoft Site
Server3.0, Commerce Edition3.0日本語版』に、NTTが独自に開発したアブリケーションを盛り込んだシステム『NCIS(NTT
Commercial Internet/Intranet System)』(仮称)を開発、9月上旬に発売する。
『NCIS』は、SET、サイバーキャッシュなど複数の電子決済機能に対応、販売管理やマーケティング分析などを行なうマーチャンダイジング機能、電話番号をもとに顧客のデータを検索するヘルプデスク機能などが盛り込まれている。同システムを使用することで、小売業者や中小業者は、インターネット上の仮想店舗や商店街を、低コストで構築できるようになるという。
また、マイクロソフトは、『Microsoft Site Server Commerce Edition3.0』を含め、NTTが電子商取引関連の製品を早期に提供できるように技術面での協力を行なう。(報道局 佐藤和彦)
・マイクロソフト(株)
http://www.microsoft.com/japan/default.asp
・日本電信電話(株)
http://www.ntt.co.jp/index-j.html