日本アイ・ビー・エム(株)は、イントラネットなどの上で業務システムを構築するための統合ソフトウェア・パッケージ『IBMスイート』シリーズを発売した。ロータス社のグループウェア『ノーツ
ドミノ』や日本IBM社のデータベースソフト『DB2
ユニバーサル・データベース』などのWindowsNT用アプリケーションに『eNetwork
Communications Server』などのミドルウェアを統合したもの。
大規模企業向けの『IBM エンタープライズ・スイート for Windows NT
V1.0』と中規模企業向けの『IBM スイート for Windows NT V1.0』および『IBM
オープン・スイート・プラス for ロータス ドミノ』の3製品で、統合インストーラーが付属する。各ソフトを単品で購入するより30~40パーセントの割り引きになる。マイクロソフト社の『Microsoft
BackOffice』からの乗り換え版も用意。出荷開始は6月30日。
4月8日に発売したSOHOや小規模オフィス向けの『IBM
ファーストステップ・キット・プラス for ロータス
ドミノ』と合わせて、小規模オフィス向けから大規模企業向けまで4つの統合ソフトウェア製品が揃う。
『IBM スイート for Windows NT V1.0』
中規模企業向けの製品で、『ノーツ ドミノ V4.6.1』、『DB2ユニバーサル・データベース
ワークグループ・エディションV5.0』、TCP/IPとSNAのネットワークを統合する『eNetwork
Communications Server for Windows NT V5.01』、分散ストレージ管理ツール『ADSTAR
Distributed Storage Manager V3.11』、米インテル社のデスクトップ管理ツール『Intel
LANDesk Management Suite v6.1』で構成される。価格は36万円。なお、『Microsoft BackOffice Server Version 4.0』および『Microsoft BackOffice Version 2.5』からの乗り換え版『IBM スイート for Windows NT V1.0 アップグレード from Competitor Product』は29万円。『ノーツ ドミノ V4.6.1』や『DB2ユニバーサル・データベース ワークグループ・エディションV5.0』などからのアップグレード版『IBM スイート for Windows NT V1.0 アップグレード from スイート・コンポーネント』は29万円。
『IBM エンタープライズ・スイート for Windows NT V1.0』
大規模企業向けの製品で、『IBM スイート for Windows NT V1.0』に含まれるアプリケーションに加え、クライアントから『DB2』上のデータに直接アクセスできるようにする『DB2コネクト
エンタープライズ・エディション』、分散トランザクション管理ソフト『TXSeries
V4.2』、アプリケーション間でのデータ交換を行なうミドルウェア『MQSeries
V5.0』、米Tivoli Systems社のシステム管理ソフト『TME10』との連携を行なうソフト『TME
10 LAN Access V1.1.1』で構成される。価格は250万円。なお、『Microsoft BackOffice Server Version 4.0』および『Microsoft BackOffice Version 2.5』からの乗り換え版『IBM エンタープライズ・スイート for Windows NT V1.0 アップグレード from Competitor Product』は230万円。『ノーツ ドミノ V4.6.1』や『DB2ユニバーサル・データベース ワークグループ・エディションV5.0』などからのアップグレード版『IBM エンタープライズ・スイート for Windows NT V1.0 アップグレード from スイート・コンポーネント』は230万円。
『IBM オープン・スイート・プラス for ロータス ドミノ』
『ノーツ
ドミノ』とほかの業務用アプリケーションとを連携させたい中規模企業向けの製品で、『ノーツ
ドミノ V4.6.1』、『DB2ユニバーサル・データベース
ワークグループ・エディションV5.0』、『MQSeries V5.0』、Windows3.1/95上でも『MQSeries』の利用を可能にする『MQSeries
Windows拡張版』、基幹RDBデータを『ノーツ
ドミノ』に取り込むためのツール『DBLink V1.03(試用版)』、アプリケーション・テンプレート、サンプルデータ集で構成される。価格は79万円。'98年12月25日までの期間限定販売となる。なお、『DBLink V1.03(試用版)』の試用期限は'99年3月31日で、実際に業務に使用する場合は、製品版を購入する必要がある。また、同製品には、乗り換え版はない。(報道局 中山実)
http://www.ibm.co.jp/