(株)エレクトロニック・ライブラリーは、企業向けに行なっている記事データ配信サービス“ELHDS”用に、新たにパーソナル記事選択ソフト『ELパーソナル・ウオッチ』を開発、4月下旬に発売する。価格はサーバーソフト(WindowsNT3.51/4.0対応)が5万円、クライアントソフト(Windows95/NT3.51/NT4.0対応)が1500円。ELHDS利用者向けに販売、3ヵ月間は無償で利用できる。
ELHDSは、各企業あるいは各部署の求める分野の新聞記事、雑誌記事を配信するサービス。新聞59紙、雑誌約150誌をカバーし、原文の表示/印刷が行なえる。ELHDS閲覧ソフト『View-Web
Ver2.0』のオプションソフトとして発売されるのが、今回開発したELパーソナル・ウオッチである。
同ソフトは、これまで会社や部署ごとにオーダーメイドしていた記事を、個人の嗜好に応じた順番に表示してくれるのが特徴。この重要度に応じた記事データの一覧表示のほか、記事のサムネイル表示、原文表示をサポートする。
これを支える情報フィルタリング技術が、松下技研(株)の開発した“INSOP”。ユーザーが個人の嗜好をキーワードで入力する必要はなく、表示される記事に対して興味の有無をクリックするだけで個人の嗜好を判断、以後の記事データ一覧表示に反映する。ユーザーが多くの記事について興味の有無をクリックすればするほど、精度が上がっていくという仕組み。
松下技研では、「今回が、INSOP初の実用化」と話しており、今後、各社の検索システムに導入していきたいとの意向を示した。(報道局 浅野広明)
・エレクトロニック・ライブラリー
http://www.dentsu.co.jp/EL_Web/hello.html
・松下技研
http://www.mrit.co.jp/