日本アイ・ビー・エム(株)は、米Palm Computing社の小型携帯情報端末『Palm』の日本語版、『IBM
WorkPad』を発売した。Palm Computing社は米スリーコム社の子会社。
『IBM WorkPad』。液晶はPalm IIIに比べ、格段に見やすいものになった |
WorkPadは、22日(現地時間)に米国で発表された、Palm Computing社の新製品、『Palm
IIIx』に、先日日本で発表された『日本語版Palm OS ver.3』を搭載して、完全日本語化したもの。従来日本で販売されている『Palm
III』との主な違いは、メモリーが倍の4MBになった、独立したI/Oスロットが用意された、液晶がコントラストの高い視認性の良いものになった、手書き認識エリアに“変換ボタン”が追加されたことなど。Palmシリーズの特徴であるレスポンスの良さは、日本語化において犠牲になっておらず、システムファームウェアのチューンナップにより、Palm
IIIと比べ、今回のWorkPadはより高速になっているという。
なお、Palm IIIxの日本語版は、スリーコムジャパン(株)からは発売されない。当分の間は日本IBMが日本で唯一のディストリビューターとなる。
付属のHotSyncクレードルに装着したところ |
価格はオープン価格。IBM PC Directでの販売価格は4万9900円。
製品名 | IBM WorkPad |
CPU | Motorola MC68EZ328(Dragonball EZ)16MHz |
メモリー | 4MB(DRAM)、2MB(FlashROM) |
ディスプレー | 160×160ドットモノクロ |
インターフェース | シリアル、赤外線 |
サイズ | 幅80×奥行き120×高さ18mm |
重さ | 162g |
バッテリー | 単4アルカリ乾電池×2 |
その他 | 内部I/Oスロット×1、HotSyncクレードル付属 |
OS | 日本語版Palm OS ver.3 |
添付ソフトウェア | Lotus EasySync、IBM IRSync、IBM IGN Dialer、学研 英和/和英辞書 |
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http://www.ascii.co.jp/ascii24/call.cgi?file=issue/990203/hard08.html