今回の基調講演ではアップルコンピュータのデスクトップシリーズ全製品がリニューアルとなった。また全デスクトップ製品に付属するマウスとキーボードも新しいもので置き換えられた。新製品のダイジェストをお伝えする。
新しい光学式マウスの『Pro Mouse』。ボールいらずの光センサー式マウス。パソコン本体に標準添付のマウスとして光センサー式を採用するのはアップルが初めて。基調講演参加者全員に配られた。今後、発売されるデスクトップ型Macに標準添付するほか、59ドルにて販売される |
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これまで一番人気が高かったApple拡張キーボードをベースに現在のアップル風にアレンジしたキーボード。フルサイズのファンクションキーがつくほか、CD/DVDのイジェクト(排出)キーやボリューム調整キーも付いている
新Power Mac G4。従来のPower Macとまったく同じ価格でありながら、ネットワークポートはギガビットイーサネット仕様(パソコンに標準搭載するのはアップル社が初めて)。さらに450/500MHzのモデルはCPUを2個搭載 |
アップル社はPowerPC G4がその優れたデザインのおかげでクロック周波数に関係なく高速であることをアピール。講演ではPhotoshopを使った一連のアクションの動作を1GHzのPentium IIIと比較したところ、PowerPC G4(1CPU)の方が高速だった。さらに、CPU2個搭載の仕様ではその差がさらに広まった |
アップル社はMac OS XがマルチCPU(対象型マルチプロセッシング)対応のOSであることをアピール |
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スティーブ・ジョブズCEOは、待望のゲーム、HALOを開発していたバンジーソフトウェア社がマイクロソフト社に買収されたことに触れた後、バンジー社の創設者、アレクス・セロピアン氏が登壇し、HALOのMac版を引き続き開発することを約束した |
iMacが初めて一般に公開されたのはちょうど2年前、このMACWORLD EXPO/NEWYORKでのことだった。同機はこの2年間に370万台を売り上げるベストセラーとなった |
アップル社はiMac全製品を一斉にリニューアル。新しいiMacは全部で4つの製品から構成される。もっとも安い製品、iMacの価格はなんと799ドル。このモデルだけ発売は9月始めとなる(他のモデルは即日発売開始)。色は新色のインディゴ(青)。新しいiMacはいずれもRAGE 128 Pro、Harman Kardon社製のスピーカーなどを搭載 |
iMac DVはiMovieの楽しさを1000ドル以下(999ドル)で体験できるようにしたモデル。ただし、従来のiMac DVと違いDVD-ROMドライブなどは搭載されていないので注意。インディゴに加えて鮮やかな赤色、“ルビー”のモデルも用意されている |
iMac DV+(プラス)は、従来のiMac DVの後継モデル(1299ドルでDVD-ROM搭載)。色はインディゴ、ルビーに加えて静かな緑色(薄緑)の3色が用意されている |
iMac DV Special Editionは人気の大容量メモリー、大容量ハードディスク搭載モデルで、グラファイト色モデル(デザインは改善されている)に加えて、スノー(白色)のモデルが加わっている |
iMovie 2。アップル社は編集操作などを大幅に改良したiMovie 2も発表。今回、発表されたFireWire搭載モデル全製品に付属し、まもなくアップル社のWebページから49ドルでダウンロード可能になる |
今回の基調講演のトリは新しいPower Mac G4 Cube(通称、G4 Cube)だった。8インチ角の立方体にPower Mac G4と同等の性能を詰め込んだ |
G4 CubeはメンテナンスのしやすさもPower Mac G4ゆずりでロックを外して、上のとってをひっぱると、中身をそのまま取り出すことができる |
G4 Cubeの発表にあわせてモニター全製品もリニューアルされた。新しいモニターは17インチダイアモンドトロン採用の17インチApple
Studio Display、15インチApple Studio Display、22インチApple Cinema Display
なお、これらの詳細については、Vol.4において紹介する。