タレントの高嶋政伸氏が演じる“まるさん”のTVCMでお馴染みの丸三証券(株)は7月6日、東証アローズにおいて、オンライントレードの顧客向けに、リアルタイム株取引サービス“リアルタイムブローカー「疾風(はやて)くん」”を発表した。
東証アローズ横のプレゼンテーションステージで記者会見が行なわれた。東証アローズは平日の朝9時~16:30の間、無料で見学できる |
疾風くんで利用するソフトは、Windows 95/NT/2000で動作するJavaベースのプログラム。インターネットを介して同社のサーバーと接続し、リアルタイムに株価や株式注文情報、損益、約定などを自動的に更新する。1日に何度も株取引を繰り返すデイトレーダー向けのサービスといえる。
疾風君の画面イメージ |
*クリックして各大画面がご覧いただけます
取締役通信販売部長の小林守氏は、「3年間、最先端の技術でサービスすることに努めてきた。特にリアル性にこだわってきた。お客の多様なニーズの1つとして、デイトレーダー向けのサービスを提供する」と語った。
取締役通信販売部長の小林守氏 |
システム部課長代理の大谷喜洋氏は、「思考を止めないオペレーションを提供する。本来、新営業店端末としてリリースする予定だったものをインターネットに出すことにした」と、店舗で使用するレベルの製品を顧客に提供するのだと説明した。
疾風くんのサービスは、7月12日に受け付けが開始され、14日にサービスが開始される。扱える商品は、株式の現物取引と信用取引。午前6時から翌午前2時までの時間、サービスが提供される。
利用料金は月額で3000円。ただし、売買委託手数料の10パーセントが返戻されるので、手数料が3万円を超えれば実質利用料金は無料となる。利用を決定する前に無料でサービスを体験できる“お試しサービス”も用意される。
サービスを利用するためには、まず口座開設が必要(開設料は無料)で、その後にウェブサイトで疾風くんのサービスを申し込む。申し込みが受け付けられるとCD-ROMが郵送される。小林氏は「当初、レスポンスを確保するため、500~1000人の利用を考えている。それ以降は順次回線を増強する」とした。
同サービスは、まるで証券取引所と直結で取引を行なっているかのような錯覚を受けるリアルタイムレスポンス性を備えている。従来のオンライントレードに満足できないようなデイトレーダー達が、待ちに待ったシステムの登場かもしれない。