米インテル社は22日(現地時間)、家庭向けのインターネット専用端末『Intel
Dot.Station web appliance』を発表した。Dot.Stationは、プロセッサーにCeleron、OSにLinuxを採用した製品で、ウェブブラウジング、電子メール、電話、スケジュール管理の機能を持つ。インテルは直接販売を行なわず、全世界のサービスプロバイダーを通じて、各社のサービスと共に提供される。この製品は、1月の“International
CES 2000”などで今年夏のリリースを明らかにしていたもの。
『Intel Dot.Station web appliance』 |
Dot.Stationには、遠隔管理機能“Intel System Management”が搭載されており、サービスプロバイダーが、ネットワークを通じて、ソフトウェアのアップグレードなどのシステム管理を行なえるという。このため、家庭のユーザーはシステムのメンテナンスをする必要がない。インテルが想定しているサービスプロバイダーとしては、Eコマース関連企業、銀行、ISP(Internet
Service Provider)、通信事業者を挙げている。各社は管理ツールを使うことで、コストを抑えながら高いサービスを提供できるとしている。
Dot.Stationの詳しいスペックについて、インテルでは、サービスプロバイダーによって仕様が異なるとしているが、プロセッサーはCeleron(クロックは仕様により異なる)、OSはLinux(ディストリビューションについては未公開)で、OSは内蔵のHDDにインストールされている。
実際の製品は、サービスプロバイダーから提供されるが、OEMではなく、インテルブランドがついた製品として提供されるとしている。International
CES 2000では、ascii24編集部の取材に対して、「日本ではNECがBIGLOBEを通じて夏にサービスを提供する」としていた。この件についてインテル(株)の広報部では、「現時点で、世界においても日本においても複数のサービスプロバイダーと交渉中で、社名などは明らかにできない」としている。また、サービス開始の時期についても「年内には開始されるとしか言えない」としている。
また日本電気(株)広報部では、「インテルのWeb Appliance製品の日本語化について協力は行なっている。現時点でこの製品を使った具体的な提供計画はなく、少なくともすぐに何らかの発表をする予定はない」としている。
1月に開催されたInternational CES 2000のインテルブースで公開されていたWeb Appliance |