米オラクルは20日(現地時間)、2000年第4四半期(3月~5月)の決算を発表した。同期の売上は33億7430万ドル(約3556億円)と、前年同期比で約14パーセントの増収を記録。また、同期の利益は9億2600万ドル(約975億円)となり、76パーセントの増益となった。
売上の半分以上を占めるソフトウェア製品では、前年同期の15億ドル強から18億4000万ドルへと、20パーセント以上の伸びを示した。特に『Oracle Applications R11』に代表されるCRM関連アプリケーションが好調で、161パーセントの大幅な売上増を記録した。また、サービス部門も14億3000万ドルから15億3300万ドルへと約7パーセント伸び、増収に寄与した。
今期の決算では、株式の投資利益として65億ドル(約6800億円)も計上された。これは、同社の子会社である日本オラクルが東証一部に上場するのに伴い、東証の規定により12パーセント相当の株式を売却する必要があったために発生したもの。同社が引き続き、日本オラクル株の74パーセントを所有している。このため、最終利益は49億1200万ドル(約5170億円)と、売上高を上回る結果となった。
同社では併せて、2000年度('99年6月~2000年5月)の決算も発表した。同期の売上は前年比14.7パーセント増の約101億ドル(約1兆650億円)と、同社として初めて100億ドルの大台を突破する結果となった。