(株)ドゥイットは20日、『FlexCrypto』を発表、同社のホームページで販売を開始した。これは、暗号化ロジックをJava
APIとして提供するライブラリーソフトで、個々のアプリケーションに暗号化機能を組み込むことができるというもの。アプリケーション内部でデータの暗号化を行なうことで、データベースへのデータ転送時などにプロテクトされていないデータが露出する機会を極力減らし、外部/内部からの不正アクセスに対抗できるという。企業の業務用アプリケーションをはじめ、ユーザーの個人情報を扱うウェブサイトをターゲットとしている。
『FlexCrypto』は、独自開発した暗号化アルゴリズム“Multi-Methods
Encryption Scheme”を採用する。鍵長は最大60bitで、1つのデータに対して複数のキー暗号鍵で暗号化し、さらに暗号鍵を毎回自動生成するという“ランダムキー方式”や、文字列単位に対して複数の暗号鍵で暗号化する“統一キー方式(文字列単位)”、文字単位で暗号化する“統一キー方式(文字単位)”、元の文字列の順位を変えずに文字単位で暗号化する“統一キー方式(シリアル)”の4種類の暗号方式を用意する。
ECサイトにおける顧客のプロフィール管理など、データベースを利用するアプリケーションの場合、ファイル単位よりも小さいフィールド単位で暗号化を行ない、それぞれ異なる暗号鍵や暗号方式を選択することができる。そのため、仮にある1つのフィールドの暗号が解読された場合でも、他のフィールドがすぐに解読されるようなことは避けられるという。暗号化データはASCII文字列となる。
WindowsやUNIXなど、Javaが動作するOSに対応する。価格は、無制限配布ライセンスが付与された『開発キットA』が74万8000円。1サーバー/1クライアントアプリケーション配布ライセンスが付与された『開発キットB』が24万8000円。